『ウンコな議論』
- 作者: ハリー・G・フランクファート,山形浩生
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/01/11
- メディア: 単行本
- 購入: 13人 クリック: 143回
- この商品を含むブログ (124件) を見る
『ウンコな議論』
こんな衝撃的なタイトルの本がある。
私はこの本を店頭で買えずにAmazonで買った。
店員に、ウンコの本を買ったと思われたくないためだ。
原題は『On Bullshit』
bullは牛、shitは糞だ。
辞書によると、「ばかげたこと、嘘」とある。
スラングとしても使われ、こんな言葉を使うと行儀のよくない人と思われるそうだ。
onは、「(学問的な内容についての)〜に関する」という意味でaboutよりも堅いニュアンスだと思う。
「ふかし、ごまかし、口からでまかせ…
政治で、メディアで、社内会議で、
なぜこれほどはびこるのか?」*1
はったり?
へりくつ?
おためごかし?
嘘?
バカ?
排泄物?
ウンコに関する本ではない。
とかく、世の中は「ウンコな議論」に支配されているように思う。
この本は「ウンコな〜」という言葉の概念規定をしようという本で、著者は哲学者だ。
はっきりいって「ウンコな議論」を語るにはオーバースペックだが、
面白く読んだ。
社会で、
国会で、
メディアで、
ネットで、
社内で、
繰り返されている「ウンコな議論」に対抗する本ではないので、ご注意を!
*1:本の帯より