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R.シューマン・交響曲第3番『ライン』

ロベルト・シューマン1810年6月8日-1856年7月29日)。

今年はモーツァルトイヤーであると同時に、シューマンイヤーでもあるそうです。

そういえば、コンサートでもシューマンが頻繁に演奏されていますね。

ただし、モーツァルトは生誕250年で、シューマンは没後150年。


誕生日と忌日という、大きな違いがあります。


が、メモリアルはメモリアル!


シューマンは、聴き手を選ぶというか、好き嫌いが分かれるというか、聴かないでも特に困らないと思います。

でも聴かないでいるのはもったいない。

シューマンならではのロマンチックさを味わわない手はないと思うのです。


特に、『ライン』は夏にぴったりの曲なのです。


◇  ◇  ◇


シューマンは、ピアノ曲、協奏曲、歌曲とさまざまなジャンルを書き、交響曲は全部で4曲を書きました。

このうち、表題を持つのが第1番の『春』と、今日紹介する、第3番『ライン』です。

『ライン』という表題は本人がつけたものでないようですが、他にどんな表題も浮かばないほどこの曲と合っています。

5章形式の交響曲で、冒頭から緩やかなライン川の流れを連想させます。全曲を通して詩情が溢れています。

美しく、豊かで、大らかです。

他のシューマンの曲には、?と思うような大げさな表現やメロディが出てくることがありますが、この曲は自然でわかりやすく、フィナーレも明るく終わります。



シューマン:交響曲第3番

シューマン:交響曲第3番

CDではギュンター・ヴァントが指揮したものが一番しっくり来ます。テンポが速いもの、表現が分析的なもの、いろいろありますが、最後はここに戻ってきてしまいます。



とても爽やかな曲なので、夏に最適な曲だと思います。


聴いていると涼しい風に吹かれているようです。


とはいえ今日も雨。梅雨明けしてカラッと晴れるのはまだ先ですね。