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韓国2泊3日・最高の焼肉を食いにいく


8月6日から2泊3日で会社の後輩たちと3人で韓国旅行に行ってきました。


私は大体、旅行に行くときは、テーマを決めて行きます。

例えば、ベルリン・ドレスデン・フランクフルトを旅行したときは、新しいものからドイツ美術を遡る旅。

ロンドンを旅行したときは、ミュージカルと芝居を観ながら、バブを巡る旅。

前にソウルに行った時は、戦争の傷跡を巡る旅。


今回のテーマは、



「最高の焼肉を食いにいく」



う〜ん、以前の旅行に比べるとなんか違う気が…


確かに韓国の焼肉はおいしい。

日本でも、大阪の「鶴橋」のように、おいしい焼肉屋さんが集まっている地域がありますが、韓国の焼肉のおいしさはまた別格。たぶん、タレに秘密があるんでしょう。


この旅行では、大衆的な(リーズナブルな)店と、高級な店に行くことによって、それぞれのレベルでの「最高の焼肉」を味わおうと思いました。

以下はそのレポートです。


◇  ◇  ◇


昼にソウルに着いた私たちは、夕食の焼肉に備えて、軽めの昼食をとりました。

そして夜。

宿泊先のロッテホテルから歩いていけるところ。「トゥンナンチプ」という店です。ソウルの原宿ともいわれる明洞の繁華街の南東のはずれにあります。ガイドブックにもよく登場している店なので、探すのは簡単だと思います。

この店は、豚カルビと、豚の三枚肉が名物の店です。

韓国では、焼肉屋は基本的に、「牛」の店、「豚」の店、「鳥」の店というふうに分かれています。日本でも焼き鳥に代表されるように「鳥」は別ですが、韓国はもっとはっきり分かれています。

ここは「豚」の店です。

だから、メニューのどこを見ても、「牛」カルビはなりません。

メニューの裏に書いてあるかと思ってもない。

常連だけに特別な「牛」のメニューがあるわけでもない。

要するに、メニューの種類が少ないのです。



このボリューム。

手前と奥がデジカルビ(豚カルビ)で、真ん中が豚の三枚肉です。

この国は手加減というものを知らないのでしょうか。

あまりの迫力に私たちはひきました。

恐怖すら与えられます。


しかし空腹は恐怖に勝ちます。

この巨大な物体をハサミで店の人がパチパチ切ってくれます。

デジカルビは、下味がつけられており、そのまま食べます。

三枚肉は、この店ではワインに漬け込んで柔らかくしてあるということで、

やわらかい三枚肉がいっそうやわらかくなっています。

この店ではいろいろ薬味があって、例えば、きな粉をつけて食べるなんていう変わった食べ方も教わりましたが、

スタンダードに塩で食べるのが一番でした。

肉だけ食べても、味は文句なしにおいしい。

コチュジャンをつけて、軽く焼いたニンニクとネギを挟んでサンチュ(野菜)に巻いて食べる。

これはいっそう、

う・ま・い。

いくらでも食べられる。

これだけで来た価値がありました。

さて、気になるお値段です。

ちょっと前までは10ウォン=1円ぐらいで考えていたのに、いまはウォン高で、8ウォン=1円くらいの感覚です。

3人で49000ウォン。一人当たり2000円弱というところ。

値段の安さにも感激です。


以上、「最高の焼肉」認定です。


◇  ◇  ◇


昨日にならって、昼食は軽く済ませました。

次の日の夕食に選んだのは、韓国でも有名店として知られる、「パクテガムネ」という店。

ぺ・ヨンジュンら韓国有名人がよく訪れるというこの店。韓流ブームに乗って、日本人も相当訪れたようです。

店にはここを訪れた、かなりの数の有名人の写真とサインが飾られていて、クォン・サンウチェ・ジウイ・ヨンエなどの芸能人から、野球選手のイ・スンヨプもありました。

日本人では安室奈美恵黒柳徹子大竹まこと。他にもいろいろです。


この店は「牛」の店です。

有名店であるとともに高級店で、この店ほど「最高の焼肉を食いにいく」というテーマにふさわしいところもありません。


メニューを見て、驚愕。

生カルビ(味付けのしていないカルビ)・・・34000ウォン

「牛」霜降り・・・45000ウォン

これで一人前です。

さすが高級店。

これこそ、「最高の焼肉」に違いない。

しっかり味わってやろう。



これは生カルビを焼いているところです。

ここでは肉の本来のおいしさを味わうために基本的に塩で食べます。

サンチュで巻くなど、食べ方にバリエーションがあるところなど、昨日と要領は同じです。


「うまい?ね。」

「おいしい?よね。」


高級だけあって感想にも遠慮が入ります。

確かに文句なしにおいしい。

相当、いい肉を使っているんでしょう。



が、遠慮は疑問に変わります。


「そこまでおいしい・か?」

「値段分の価値はあるか?」


果ては・・・

「昨日の方がおいしかったね」


日本の高級焼肉店の方がレベルは上のような気がしないでもありません。

日本の方がもっと安くてやわらかい肉がありそうだし、塩でシンプルに食べる食べ方など、塩自体にもっとこだわっている店があるでしょう。

支払いは、3人で223000ウォン。一人当たり9000円!というところでした。

少々、不完全燃焼のまま、二日目、つまり最終日の夕食は終わりました。


この店は「最高の焼肉」認定できません。


◇  ◇  ◇


「最高の焼肉」を巡って楽しい旅行ができたな〜と振り返りつつ、でも、一番おいしかったのは、10個2000ウォンで食べたマンドゥ(餃子)でした。



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