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ファンタジック!マーラー・交響曲第4番


魑魅魍魎のマーラーの交響曲の中で、第1番「巨人」と並んで、一番聴きやすい部類に入るのが、第4番だ。


第7番「夜の歌」が、マーラーのグロテスクな面をあらわした曲だとすれば、第4番は、マーラーのファンタジックな面をあらわした曲だといえる。


第4番は、後の作品のような、複雑怪奇な部分は少なく、メロディが親しみやすいこともあって、マーラーの世界に無事に着陸するには最適な曲かもしれない。


曲の構成は4楽章構成のスタンダードなものだが、第4楽章にはソプラノ独唱が入る。


この曲は、例えるならファンタジーだ。


この世の音楽ではないが、あの世の音楽でもない。

人間の想像力が膨らませたファンタジーの世界だ。

私はこの曲を聴くと、無意識に「ロード・オブ・ザ・リング」を思い出してしまう。

ファンタジー世界の出来事を記録した曲に聴こえてしまう。


◇  ◇  ◇


幻想的な鈴の音とフルートによって曲が始まる。

第2楽章のなまめかしいヴァイオリンが危険だ。

悪魔が棲んでいるかのようだ。

フィナーレでは、ソプラノ独唱が登場し、天上の生活を歌う(メロディは大変に美しいが、歌詞は相当にヘビーだ)。


CDはお気に入りのものを3枚、挙げておきたい。


マーラー:交響曲第4番

マーラー:交響曲第4番

マーラー:交響曲第4番

マーラー:交響曲第4番

Symphony 4

Symphony 4


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