USHINABE SQUARE

クラシック名盤・名曲と消費 生活 趣味

ラン・ラン×バレンボイム×ピアノ協奏曲第1番


チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番はクラシック音楽の名曲中の名曲だ。

ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」と並んで、有名な曲だ。


この曲を聴いて、首を傾げる人はたぶん少ないと思う。

オーケストラのメロディの美しさと、ピアノの華やかさが同居した、極めてロマンチックな曲だ。


とくに、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番が好きな人には、間違いなくお勧めできる。

ラフマニノフほどセンチメンタルではないが、自然の大きさのようなものが感じられる名曲だ。


チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番


ラン・ランがバレンボイム率いるシカゴ交響楽団と共演したCDを私は気に入っている。

ラン・ランについては昨日書いたばかりだ。

SACDで買ったのでまずは音の良さに絶句してしまった。


チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調/ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調/ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調


この曲には、アルゲリッチ演奏のものや、リヒテル演奏の名盤があるが、ラン・ラン盤はそれらに並ぶ可能性を秘めた一枚だ。


触れれば火傷しそうなアルゲリッチ盤。

ロシアンピアニズムの濃さで勝負のリヒテル盤。


これらの名盤と対照的に、ラン・ランは正面切ってオーソドックスなスタイルでこの曲を切り取る。


バレンボイム指揮シカゴ響の演奏は迫力満点で、しかも華やかだ。


最高水準の演奏能力を誇るそんなオーケストラにラン・ランは正攻法で臨む。

テクニックを誇示するわけではないが、ものすごいテクニックの持ち主であることはわかる。

この曲にピッタリのややねっとりとした、力強さを感じさせるタッチ。

ここがこうであったら、というもどかしさは皆無だ。

演奏のバランスが絶妙なのだ。


定番になる可能性を秘めたCDだ。


「ピアノ協奏曲はこうでなくては!」

と周囲に同意を求めたいCDだ。


にほんブログ村 クラシックブログへ
人気blogランキングへ