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ショパンのピアノ曲あれこれ(2)〜練習曲と前奏曲


ショパンピアノ曲のうち、練習曲と前奏曲について。
→バラードとノクターンについてはこちら


練習曲(エチュード)とは、文字通りピアノ演奏のためのテクニックの習得を目指した、ピアノストのための練習曲だ。


だから曲ごとに習得すべき技法が決められている。

しかしショパンの新しさは、技術の習得が目的であったこのジャンルに芸術的な表現を盛り込んだ点で、なるほどどの曲もそれぞれ違った聴きどころと美しさを湛えている。


有名な「別れの曲」は、練習曲集に含まれている。

(余談だが私の田舎ではショパンのCDはワルツ集しか売っていなかったので、長い間、「別れのワルツ」を「別れの曲」だと勘違いをしていた。)


黒鍵だけを使う「黒鍵」、情熱的な「革命」、楽しげな「蝶々」、最高傑作「木枯らし」。


上に挙げた以外にも、名曲揃い。それぞれが違った魅力を放つ。


◇  ◇  ◇


ショパンの「前奏曲集」は、バッハの『ゴルトベルク変奏曲』と同じテーマの曲だ。


つまりどういうことかというと、平均律における24の調性を用いて書かれている。

「これもショパン前奏曲(プレリュード)だったのか」という有名な曲もある。

ひとつひとつを聴いても素晴らしいが、ショパンの24の前奏曲集はできれば通して聴きたい。


ショパン前奏曲はコンサートで24曲続けて演奏されると、休憩を入れても1時間以内には収まるので、前半か後半という半分のプログラムになっていることも多い。

通して聴いても最後まで聴いた後、また最初から聴きたくなる。それが難点だ。


しかしCDならそれができる。


◇  ◇  ◇


CDは、私は以下のものを愛聴している。


練習曲(エチュード

ショパン:練習曲作品10&作品25

ショパン:練習曲作品10&作品25

前奏曲(プレリュード)

ショパン:24のプレリュード

ショパン:24のプレリュード


ペライアエチュードはこれらの曲が難曲であるにもかかわらず、テクニックだけ突出した印象を受けない叙情的な演奏だ。


キーシンの洗練された演奏は、前奏曲の無限の広がりを感じさせる。


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