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モーツァルトの畢生の名曲・クラリネット協奏曲


明日から四国に出張。

時間を見つけて徳島ラーメンとさぬきうどんを食べてきます。


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モーツァルトについては数多く書いているが、今日はクラリネット協奏曲について。


モーツァルトの楽曲というのは、どうしてこんなに心に響くのだろう。

「染み渡る」という形容がぴったりだ。

耳が拒否反応を示すこと絶対にはなく、

体がスポンジになったかのように、全ての音符を吸収していくような錯覚を覚える。


クラリネット協奏曲は、様々な名作に彩られたモーツァルト作品の中でも傑作中の傑作だ。

「35歳」というと若いが、モーツァルトはこの年齢で天に召された。

彼の最晩年、1791年の作品だ。


全3楽章構成を通して、クラリネットの独奏は即興的な要素に溢れ、オーケストラの澄みきった表情と軽やかな足取りは、明るいモーツァルトの辞世の一曲のようだ。

クラリネットという楽器を愛してやまなかったというモーツァルトの畢生の傑作といえる。


◇  ◇  ◇


Mozart: Clarinet Concerto; Clarinet Quintet

Mozart: Clarinet Concerto; Clarinet Quintet


CDは、シフリンの演奏が素晴らしい。もともとクラリネット協奏曲は、バセット・クラリネットという、低音域が通常のものよりも拡張された楽器向けに作曲されたものだ。クラリネット奏者のシフリンは、このCDで、「extended-range clarinet」という、現代のクラリネットよりも音域の広い楽器を駆使する。
軽やかな高音にずっしりと響くバス。雄弁な楽器の特性が見事に生かされている。音のよさも特筆すべきものだ。


虫の声を遠くに聴きながらクラリネット協奏曲をかける。

秋にぴったりの曲だ。


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