マーラーの交響曲第2番「復活」
「死んで生き返る」、「死者が蘇る」、「復活する」というメッセージを持った曲だ。
「復活」という標題はマーラー自身がつけたものではないが、生と死についてのマーラーの思想を色濃く映す傑作となっている。
「復活」と呼ばれる所以は、最終楽章である第5楽章で、合唱が入る部分にある。
マーラーが参列した、指揮者ハンス・フォン・ビューローの葬式。
児童合唱団が歌った、クロプシュトック作詞によるキリスト「復活」の賛歌。
この歌詞に触発され、交響曲第2番の最終楽章が完成した。
第5楽章では、合唱によって復活の賛歌が歌われ、邪なものがすべて浄化されたように終末を迎える。
◇ ◇ ◇
大体、マーラーの交響曲というと、1番「巨人」、4番、5番あたりから入って、『大地の歌』を聴き、その次くらいにこの第2番「復活」を聴くパターンが多いように思う。
長いマーラーの曲の中でも規模は非常に大きく、演奏時間も1時間半に迫る。
しかしテーマの壮大さに反して、とっつきの悪いメロディもないので、意外に気軽に接することが出来る。
- アーティスト: G. MAHLER
- 出版社/メーカー: DGG
- 発売日: 1990/01/01
- メディア: CD
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- アーティスト: ブーレーズ(ピエール),ヤング(ミッシェル・デ),シェーファー(クリスティーネ),ウィーン楽友協会合唱団,マーラー,ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2006/04/26
- メディア: CD
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分厚いオーケストラの響きは、地鳴りのようだ。
大地が割れそうなド迫力。
演奏効果は凄まじいが、大規模な人数を要するので、頻繁に演奏されるわけではない。
となるとCDだ。
私は、ずっとバーンスタイン指揮の「復活」を愛聴してきたが、ブーレーズによって待望の新しい録音が登場している。このCDは長い「復活」が1枚に収まっている。
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