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マーラーの交響曲第2番「復活」


マーラー交響曲第2番「復活」。


「死んで生き返る」、「死者が蘇る」、「復活する」というメッセージを持った曲だ。


「復活」という標題はマーラー自身がつけたものではないが、生と死についてのマーラーの思想を色濃く映す傑作となっている。


「復活」と呼ばれる所以は、最終楽章である第5楽章で、合唱が入る部分にある。


マーラーが参列した、指揮者ハンス・フォン・ビューローの葬式。

児童合唱団が歌った、クロプシュトック作詞によるキリスト「復活」の賛歌。

この歌詞に触発され、交響曲第2番の最終楽章が完成した。


第5楽章では、合唱によって復活の賛歌が歌われ、邪なものがすべて浄化されたように終末を迎える。


◇  ◇  ◇


大体、マーラー交響曲というと、1番「巨人」、4番5番あたりから入って、『大地の歌』を聴き、その次くらいにこの第2番「復活」を聴くパターンが多いように思う。


長いマーラーの曲の中でも規模は非常に大きく、演奏時間も1時間半に迫る。


しかしテーマの壮大さに反して、とっつきの悪いメロディもないので、意外に気軽に接することが出来る。


SYMPHONY NR 2 C MOLL

SYMPHONY NR 2 C MOLL

マーラー:交響曲第2番

マーラー:交響曲第2番


唸る打楽器に、咆える金管木管


分厚いオーケストラの響きは、地鳴りのようだ。


大地が割れそうなド迫力。


演奏効果は凄まじいが、大規模な人数を要するので、頻繁に演奏されるわけではない。


となるとCDだ。


私は、ずっとバーンスタイン指揮の「復活」を愛聴してきたが、ブーレーズによって待望の新しい録音が登場している。このCDは長い「復活」が1枚に収まっている。


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