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フランク・交響曲ニ短調


モーツァルトメンデルスゾーン

天才。


ロリン・マゼールダニエル・バレンボイム

メニューイン。ムター。五嶋みどり

神童。


早熟型の天才の多いクラシック音楽の世界にも、晩成型の音楽家がいる。


ギュンター・ヴァント、ハイティンク

ピアニストのルービンシュタイン


作曲家のフランクもそうだ。


ベルギーのリエージュで生まれたセザール・フランク(1822年12月10日-1890年11月8日)が代表作である交響曲ニ短調を作曲したのは、1888年、60代も半ばを超えた頃だった。


◇  ◇  ◇


フランクは人生の大部分をパリで過ごしたため、フランスの作曲家の一人として数えられている。


フランスの作曲家というと、ドビュッシーラヴェルなど、エスプリの漂う洒落たイメージが先行するが、フランクの交響曲ニ短調は、ドイツ風とも言ってよい重々しい曲となっている。


曲は、全3楽章構成。主題・動機が形を変えながら何度も登場する循環形式で書かれている。


円熟の交響曲だ。音楽が複雑に組み立てられる主題の循環が、無限の広がりを印象付ける名曲だ。


◇  ◇  ◇


この曲のCDは、ご当地フランスのオーケストラで聴きたい。


フランク:交響曲&ドビュッシー:海

フランク:交響曲&ドビュッシー:海

フランク: 交響曲ニ短調、交響的変奏曲

フランク: 交響曲ニ短調、交響的変奏曲


カラヤン盤はパリ管・音楽監督時代のもの。2年間の音楽監督だったが、その時期のパリ管の最良の成果といえる。カラヤンはやはりオーケストラのコントロールが抜群だ。マルティノン盤は金管楽器の鳴りが素晴らしい。この曲は重厚なため鈍重になってしまう恐れがあるが、はじける金管により、素晴らしいバランスとなっている。


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