USHINABE SQUARE

クラシック名盤・名曲と消費 生活 趣味

ドヴォルザーク・交響曲第9番「新世界より」


明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。


◇  ◇  ◇


言わずと知れた「新世界より」は、名曲中の名曲だ。


新大陸アメリカに渡ったドヴォルザークが故郷チェコに宛てた手紙のような曲だ。


「お元気ですか。私は元気です。」

「こっちの音楽はすごく独特ですよ。」


西洋ローカルの音楽ジャンルであるクラシック音楽の土壌に、ドヴォルザークアメリカでの音楽体験がふんだんに盛り込まれ見事に大輪の花を咲かせた名曲となっている。


大阪では、毎年夏の終わりに、小林研一郎×大阪フィルのコンビで、『3大交響曲の夕べ』と題して、ベートーヴェンの「運命」シューベルトの「未完成」とともに、ドヴォルザークの「新世界より」の3曲のプログラムで、名曲コンサートが行われている。


このコンサートは、夏の風物詩ともなっている行事で、もう10年以上も続いている。
(甘く激しいこの曲は、3大交響曲はもとより他のどの曲よりも、唸り、吼えるコバケンにぴったりの曲だ。)


このブログを書き始めてもう半年くらいたつが、この名曲について、まだ書いていなかったとは、改めてビックリだ。


◇  ◇  ◇


新世界より」は一言でいうと「スペクタクル」。


第1、3、4楽章の激しさには何度聴いても興奮させられるし、第2楽章は童謡のメロディにも使われたように、しんみりとした歌を聴かせてくれる。


全編にわたって映画音楽なみの心躍る音楽が続く。


CDはとりあえず、カラヤン指揮、ウィーン・フィル演奏のものがあれば他に入らない。

ドヴォルザーク:交響曲第8番&第9番

ドヴォルザーク:交響曲第8番&第9番

カラヤンというとベルリン・フィルとの長い蜜月の関係が思い出されるが、このCDはウィーン・フィルとのもの。やや早めのテンポだが模範的な演奏といえるし、演奏もウィーン・フィルだけに優雅な美しさを湛えている。いまでは、8番とのカップリングで出ているものが廉価で出ているのでオススメだ。


ドヴォルザーク:交響曲第8番、第9番「新世界より」

ドヴォルザーク:交響曲第8番、第9番「新世界より」

クーベリック盤は、ちょっと録音の奥行きが浅いようにも感じられるが、聴くたびに感動が得られる演奏だ。このCDも、長くこの曲のスタンダードとして親しまれてきた。カラヤンによって鍛えられたベルリン・フィルがその演奏能力を余すところなく発揮した熱演となっている。こういう感動的な演奏を聴くと、自国の作曲家の曲だけあって、クーベリックの指揮によって、オーケストラの表現力にプラスアルファが加わるような気がしてならない。カラヤン盤と同様に、8番も収録した廉価盤が発売されている。


ドヴォルザーク:交響曲第9番

ドヴォルザーク:交響曲第9番

ケルテス盤は、甘い甘〜い「新世界より」だ。テンポはぐっとゆっくりめで、美しさを際立たせる。同じウィーン・フィルでもカラヤン指揮の演奏とは全く違う。こういう演奏を聴きたくて、時々、ケルテスのCDに手が伸びる。


(↓面白かったらブログランキングに投票して下さい。)
にほんブログ村 クラシックブログへにほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
人気blogランキングへ