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ピアノ協奏曲第1番・ミケランジェリ×ジュリーニ


ピアノ協奏曲第1番は、第2番と並行して書かれた。


ベートーヴェン初期の作品だ。


同じピアノ協奏曲でも、第4番や第5番「皇帝」のようなシンフォニックな構成感は少ないが、ピアノ部分に、卓越したピアニストだったベートーヴェンの若さ溢れる気迫が随所に見られるようで、私はこの曲を好んで聴いている。


中でもミケランジェリの演奏のライブ録音のCDは、突出した名演となっている。


Beethoven: Piano Concertos Nos. 1 & 3 / Michelangeli, Giulini

Beethoven: Piano Concertos Nos. 1 & 3 / Michelangeli, Giulini


第1楽章。アレグロ・コン・ブリオ。
軽やかな弦楽器の序奏、そして長いトゥッティの演奏の後にピアノが入ってくる。ミケランジェリのピアノは一切の濁りのない透明な響き。


第2楽章。ラルゴ。
ロマンチックな楽章。美しさに酔いしれる。


第3楽章。ロンド、アレグロ
スピード感のあるピアノから始まる。他のピアニストと最も違うのはこの楽章だろう。ベートーヴェンの音楽とは思えないほど、生き生きとした閃きに溢れている。CDなのに手に汗を握る。


ミケランジェリのピアノは、氷の彫刻を思わせる。

この美しい透明の氷の彫刻は、儚くもやがて溶けてしまうのではないか。


もちろんジュリーニのサポートも見逃せない。クールなミケランジェリに対して、ジュリーニ指揮はどこまでも温かさに満ちている。


ミケランジェリは演奏会のキャンセルも多い神経質なピアニストだったが、このCDはライブ録音であるにもかかわらず、卓抜の名演を見せている。


ミケランジェリは録音自体が少ないピアニストとしても知られているが、こういう奇跡的な録音があって本当に良かったと思う。


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