シベリウスイヤー(第2番)・グリーグ、エルガーも!
2007年はシベリウスイヤーだ(没後50年)。あれ、そんな新しい作曲家だったのかと改めてビックリ。
と同時に、グリーグイヤー(没後100年)、エルガーイヤー(生誕150周年)でもある。
今年は、個人的には、この3人の作曲家をいろいろ聴いてみたい。
2007/2008シーズンは、シベリウス、グリーグ、エルガーの曲が、コンサートのプログラムに入ることも多いはずだ。
シベリウスは過去にこのブログで、ベルグルンド、ヴァンスカ、サカリ・オラモの交響曲全集を紹介したので、今日は単品で一つ(→シベリウス全集についてはこちらの記事を)。
交響曲第2番。
◇ ◇ ◇
シベリウス入門に最適な曲といわれているのが、交響曲第2番ニ長調だ。
北欧の夜明けを思わせる第1楽章。徐々に夜が明ける。
第2楽章。シベリウスの幻想的な心象風景。
第3楽章と第4楽章は続けて演奏される。第3楽章の盛り上がりを引き受ける形で第4楽章が続く。豊かで豊穣な自然への慈しみに満ちたフィナーレで幕が閉じる。
第2番は演奏会でも、プログラムに数多く取り上げられる一方で、私が特に好きな5番や6番は滅多に聴けない(シベリウスイヤーの今年はマイナーな曲も聴くチャンスだ)。
とにかく、2番はシベリウス入門に最適な曲だと思う。
- アーティスト: ラトル(サイモン),シベリウス,バーミンガム市交響楽団
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2002/11/20
- メディア: CD
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CDはラトル盤。若い!サイモン・ラトルがバーミンガム市響とともに、世界的な指揮者へと成長していく真っ最中のもので、1984年の録音だ。
当時のラトルは30歳を迎える以前。若者といって良い年代だったのだが、張り切りすぎたり、大言壮語することもない。若さのない、憎らしいほどの如才のなさで曲をまとめる。的確に制御された弦楽器の音色がシベリウスに合う。現在、「大」活躍中の若手指揮者、ダニエル・ハーディング(ラトルのアシスタントを経験)が無意識に重なる。
オーケストラの音色(CDの音質によるところが大きい)では、ベルグルンド盤やヴァンスカ盤に劣るかもしれないが、これはこれで十分感動的な一枚だ。
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