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交響曲第5番・サラステ&フィンランド放送響


2007年。今年はシベリウス没後50年のシベリウスイヤーだが、生前から国民的作曲家であったシベリウスの生誕50年を祝う演奏会のために書かれたのが、交響曲第5番変ホ長調だ。


この時の第5はいわゆる1915年稿で、今日耳にする第5番とは結構印象が異なる。


その後、シベリウスは改訂を行い、1919年に、今日よく聴かれる形での第5番が完成した(1919年校稿)。


私はシベリウス交響曲を、

6>5>4>2>3>7>1の順で好んでおり(どれも好きだが強いて言えば)、


シベリウス自身も出来に満足していたといわれるこの曲は、シベリウスを聴いたことのない人にも是非、聴いて欲しい曲だ。


シベリウス:交響曲第5・7番

シベリウス:交響曲第5・7番


第1楽章。シベリウスが白鳥が飛び立つ姿に感動して曲想を得たといわれるように、霧の立ち込める湖面が想像できる。幻想曲風の第1楽章はとても澄みきっていて清らかだ。そしてクライマックスはきらきら美しく華やかだ。

第2楽章。大らかで朴訥な歌が繰り返される。

第3楽章ではホルンが活躍する。宇宙と自然を賛美する歌のようだ。そしてフィナーレの和音、休符、和音。このフィナーレを聴いたとき、こんな曲もあるのかと非常に驚いた記憶がある。


サラステ盤は廉価で出ていたこともあって、購入した。さすがお国もので、シベリウスらしい透明感のあるアンサンブル。このCDは、サンクトペテルブルクでのライブCD。こんな素晴らしい演奏を実演で聴くことが出来たら一生の思い出になるなと思った。


シベリウス:交響曲全集 (4CD) (Sibelius: The Complete Symphonies) [Import]

シベリウス:交響曲全集 (4CD) (Sibelius: The Complete Symphonies) [Import]

ヴァンスカ盤は全集。珍しい1915年稿を聴くことが出来る。1915年稿は4楽章構成になっている。


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