読売日響・第136回東京芸術劇場名曲シリーズ
所用があって東京へ。
せっかくの東京なので、空いた時間に行こうとコンサートのチケットを予約しておいた。
東京のオーケストラの演奏を聴く機会はあまりないので、こういうチャンスを利用しないと。
読売日響(読売日本交響楽団)の名曲シリーズが芸劇であるということでこれに決めた。
読売日響 第136回 東京芸術劇場 名曲シリーズ
2月3日(土) 午後6時開演 東京芸術劇場(池袋)
指揮:テオドール・グシュルバウアー
ピアノ:レイフ・オヴェ・アンスネス
・メンデルスゾーン:「フィンガルの洞窟」序曲
・モーツァルト:ピアノ協奏曲第17番
<アンコール>メンデルスゾーン:無言歌集第6巻より「失われた幻影」
〜休憩〜
・メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」
<アンコール>メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」より第3楽章
▽「フィンガルの洞窟」は、何度聴いても、良い曲だな〜と思う。ワーグナーはメンデルスゾーンをして「第一級の風景画家」と表現したが、確かにこういう曲を書かせたらメンデルスゾーンの右に出るものはいない。確かに第一級。演奏はアンサンブルが非常に綺麗だった。演奏も第一級。後半の「スコットランド」へ期待は高まる。
▽モーツァルトのピアノ協奏曲第17番。私は第1楽章途中の「影を帯びた」部分が好きだが、この日の演奏は、ライブらしい見せ場も多い第2楽章にとくに感銘を受けた。アンスネスのピアノは安定感抜群で、オーケストラとの息も合っていて、コンサートにありがちなピアノが弾きすぎると言うこともない。モーツァルトの愉しい音楽を聴かせてくれた。途中、客席からかなり大きなくしゃみがあったが(最悪なことに無音の部分だったため、会場に響いた)、ピアニストもオーケストラもそれに負けず!?最後まで高い集中力を維持した。
▽「スコットランド」は、チェロの音色が凄く綺麗だな〜というのが印象。グシュルバウアーの指揮は大言壮語することもなく、シンプルにこの曲の美しさを伝える。私が愛聴しているCD、ペーター・マーク指揮のDECCA盤を思い出させる、端整な演奏だった。高く伸びるヴァイオリンと対照的に厚みのある低弦。とくに弦楽器の活躍は素晴らしく、この曲の魅力を100%味わうことができた。
私は読売日響は、3月22日に大阪のザ・シンフォニーホールで、アルブレヒトの指揮で、ベートーヴェンの5番「運命」とブラームスの1番を聴く予定だ。
こちらも楽しみだ。
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