ジャクリーヌ・デュ・プレ、エルガーのチェロ協奏曲

エルガーイヤー（生誕150年）の2007年も２月の半ば。私のエルガー初めは大阪フィル定期演奏会のエルガーのチェロ協奏曲になる。

大阪フィルハーモニー交響楽団
第406回定期演奏会　3月29日(木)･30日(金)19:00開演
ザ･シンフォニーホール
指揮：秋山和慶
女声合唱：ザ・カレッジ・オペラハウス合唱団

▽エルガー：チェロ協奏曲ホ短調作品85（チェロ：ジャン・ワン）
▽ホルスト：組曲「惑星」

年度末ということで仕事が忙しかったら行けないのだが、チケットを買ってしまった。行けるかどうか。でも行きたい。ホルストの「惑星」もやる。

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エルガーのチェロ協奏曲は厳かで悲哀に満ちた曲だ。

アダージョから始まるこの曲は、全体を通してメランコリックで美しい旋律に彩られている。

愁いを帯びた横顔が、聴く人の共感を誘う。

エルガー&ディーリアス:チェロ協奏曲集

CDは、バルビローリ指揮で、ジャクリーヌ・デュ・プレがチェロ。ジャクリーヌ・デュ・プレは早熟の天才女性チェリストで、キャリアの最盛期に不幸な病によって命を奪われた。デュ・プレというと私にとっては伝説的なチェリストで、完結した伝記の主人公のような存在なのだが、演奏の生命力はいま聴いても生々しく、そして凄まじい。凄演としか言いようのないものだ。ピンと空気が張り詰めるような緊張感に満ちており、日常的に聴く気にはならないが聴くと必ず感銘を受ける。壮絶な、と形容したくなるような弦の音色だ。同じ曲で、デュ・プレが夫のバレンボイムと共演したCDもある。

エルガー:チェロ協奏曲

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