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アンセルメ/フランス音楽コンサート


「フランスのオーケストラ曲っていいなあ」を実感するCD。


天国と地獄?アンセルメ/フランス音楽コンサート

天国と地獄?アンセルメ/フランス音楽コンサート

狂詩曲『スペイン』(エマニュエル・シャブリエ)
喜歌劇『天国と地獄』序曲(オッフェンバック)
喜歌劇『美しきエレーヌ』序曲(オッフェンバック)
交響詩『呪われた狩人』(セザール・フランク)
交響詩魔法使いの弟子』(ポール・デュカス)
歌劇『ザンパ』序曲(フェルディナン・エロール)
歌劇『ミニョン』序曲(アンブロワーズ・トマ)
交響的断章第1番『パシフィック231』(アルテュールオネゲル)

オッフェンバックやフランクはフランス人ではないが、フランスで活躍したことを考えるとフランス音楽といってよいだろう。


◇  ◇  ◇


『スペイン』は、体が自然に動いてしまうくらい気持ちの良い曲。リズムが小気味良い。

『天国と地獄』序曲は運動会でお馴染みの曲で、思わず走り出したくなる。通勤中に聴くと口ずさんでしまいそうだ。ドライブ中に聴くとアクセルを強く踏み込みそうになるから要注意だ。

『美しきエレーヌ』序曲は、「ベル・エポック」という感じだ。

『呪われた狩人』は、ドラマチック。とても重厚さがあるのでCDの中では異質だが、続けて聴くとアクセントになっていて良い。

魔法使いの弟子』は、ディズニー映画『ファンタジア』で使われた曲。見習い魔法使いの失敗を音楽的に表現したもの(魔法を使って、師匠に命じられた掃除で楽をしようとするが失敗して、しかもその魔法をとめる魔法がわからないというようなストーリー)。寡作の作曲家として知られるデュカスの傑作だ。

『ザンパ』序曲は、優雅な中にも勢いを感じる。

『ミニョン』序曲は、これからのドラマを予感させる、控えめだが主張をもった起伏があって、期待を持たせる曲だ。

パシフィック231』は、汽車の動きを音楽で表わしたもの。オネゲル蒸気機関車に非常に興味を持っていたといわれる。音による描写が非常に細かく、マニアックさを味わえる。


アンセルメとスイス・ロマンド管は、こういうセンスの良い曲を、小さくまとめずに、力いっぱいやっている。

「フランスのオーケストラ曲っていいなあ」を実感するCDだ。


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