読売日響・名曲シリーズ・大阪公演
一昨日のメータ&イスラエル・フィルは素晴らしかった…(→こちら)。とくに品のある弦の音色。まだ余韻が残っている。
今日は読売日響の大阪公演に行ってきた。大阪で在京オーケストラを聴く機会は少ないので楽しみにしていた。
◆読売日響・名曲シリーズ◆
3月22日(木)午後7時開演 ザ・シンフォニーホール
指揮:ゲルト・アルブレヒト
管弦楽:読売日本交響楽団
常任指揮者のゲルト・アルブレヒトはこの3月で任期9年にも及んだ常任を降りて、桂冠指揮者になる(後任の常任指揮者はスタニスラフ・スクロヴァチェフスキ。またビックネームだ。そのスクロヴァチェフスキ。9月に常任就任記念の大阪公演で、ブルックナーの3番を振る。これも行かねば!)。ひとつの別れは新しい出会いでもある。ともあれアルブレヒト時代に終わりを告げる3月。
ベートーヴェンの5番「運命」とブラームスの1番のプログラムは、サントリーホール、芸術劇場に続いて3日目の公演となる。
◇ ◇ ◇
ベートーヴェンは伝統的な表現。CDでは、こういう真っ当な第五を聴くことは少なくなった。パートのバランス、テンポ。丁度良い、しっくりくる、と感じた。オーソドックスな第五だった。
私は、第五はピリオド奏法の方が好きで、何年か前に来日した時に聴いたノリントンのシュトゥットガルト放送響との演奏が今もってベストの演奏だと思っているが、こういう演奏もどっしりしていて良いと思った。
ブラームスはさらに良かった。日本のオーケストラから、こんなにブラームスらしい分厚い和音が聴けるのには驚いた。第4楽章のコーダではグッとスピードアップ。だが演奏は乱れない。オーケストラは指揮者にどこまでもついていく。アルブレヒト&読売日響の9年間の到達点を見た。
会場は9割がた埋まっていて、大変な拍手だった。
指揮者は何度も舞台に呼び戻され拍手はなかなか鳴り止まなかった。
中には涙を流している人もいた。
指揮者もとても満足そうな表情だった。
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