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ティーレマンのブラームス1を聴く


クリスティアンティーレマンが手兵のオケ、ミュンヘン・フィルを振ったブラームス交響曲第1番のCD。


最近、発売されたCDを買ってきた。


ブラームスの1番といえば、「超」名曲。ヴァント盤、ミュンシュ盤など名盤・名演の多いこの曲の演奏史に、新たな歴史を刻めるか。


■ヴァント盤

ブラームス:交響曲全集

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ミュンシュ
ブラームス:交響曲第1番

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ティーレマン・輸入盤

Brahms: Symphony No.1 / Beethoven: Overture

Brahms: Symphony No.1 / Beethoven: Overture "Egmont"

ティーレマン・国内盤
ブラームス:交響曲第1番

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結論から言うと、指揮者のやりたいことがよくわかった。興味深い演奏だといえる。


ミュンヘン・フィルの弦が何ともいえず美しい。歌う歌う。

とくにヴァイオリンの雄弁さ。まるで生き物のようだ。

ここぞという部分ではグッとテンポを落として歌う。

チェロ、コントラバスの低弦も十分な音量が出ているため、ヴァイオリンの美しさが際立つ。


多くの演奏では省かれる、第1楽章提示部の繰り返しもある。この部分は弦が主役の部分。指揮者のこだわりようが見える。


テンポも揺らぐ。第4楽章のフィナーレは演奏が止まってしまうのかと思えるほど遅い。私はもっと速いテンポで駆け抜ける演奏が好きだが(ヴァント盤のような)、こういうアプローチもあるのだろう。事実、遅いことによって浮かび上がる美しい旋律もあるのだと知った。


さてこのCD、ヴァント盤のように曲の緊密な構成感を見せてくれるような演奏ではないし、ミュンシュ盤のように熱狂的なわけでもないが、非常に美しいヴァイオリンを聴くためだけでも聴く価値があると思った。


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