風邪にマーラー
風邪を引いて土日寝込んでいた。熱はないのだが体中の関節が痛い。だるい。
咳が止まらない。のどが痛い。
もうだいぶ良くなった。
「体調が悪いときにマーラーは聴くべきではない」と思った。
不気味な旋律に不協和音。
大音量。大音響。
コミカル。シニカル。
魑魅魍魎。支離滅裂。
寝ながら、7番「夜の歌」を聴いていたら悪夢を見た。
- アーティスト: Gustav Mahler,Pierre Boulez,Cleveland Orchestra
- 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
- 発売日: 1996/09/17
- メディア: CD
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この曲は、マーラーの交響曲の中ではマイナーな部類に入る。失敗作だといういう意見もあるほどだ。
2曲のナハトムジーク(夜の歌)が真ん中のスケルツォを挟む、シンメトリカルな構造を持つ5楽章構成の曲だ。
ブーレーズの「夜の歌」は叫びもしないし、共感もない(ように見える)。ただマーラーの楽譜を解体してみせるように、淡々と音楽をやっているだけなのだが、そこに凄みがある。無欲。淡然という感じだ。
風邪薬を飲んで意識が朦朧としているときにこの曲を聴くと、悪魔が見える(かもしれない)。体調の良いときに聴きたい。
◇ ◇ ◇
また、2番「復活」。
言わずと知れた名曲。
大編成のオーケストラにソプラノとアルトの独唱、合唱まで入る巨大な曲だ。
「死んでも生き返るのだ」という崇高なテーマを持った曲だが、風邪を引いているときには「治りかけてまた悪化しそう」だ。
- アーティスト: ニューヨーク・フィルハーモニック,ウェスト・ミンスター(合),ヘンドリックス(バーバラ),ルートビッヒ(クリスタ),マーラー,バーンスタイン
- 出版社/メーカー: ポリドール
- 発売日: 1992/10/01
- メディア: CD
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バーンスタインの「復活」は情熱的で、作曲者への共感に満ちた名演。聴きとおすのは、体調が悪いときにはちょっと無理だ。
また1週間が始まる。はやく完全に治さないと…。ZZZ。
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