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大フィル定期・第407回2日目・ラフマニノフとショスタコ


今日は2007/2008シーズン最初の大フィルの定期だった。指揮の大植さんは怪我の療養のため2月の定期をキャンセルしているので、久しぶりの登場だ。


http://www.osaka-phil.com/dbimages/20070420.jpg

第407回定期演奏会 ザ・シンフォニーホール

2007年4月21日(土)

指揮:大植英次
独奏:オレグ・マイセンベルク(Pf)
曲目:
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第3番ニ短調
ショスタコーヴィチ交響曲第5番ニ短調


チケットは完売。しかし何故か空席はあった。それでも関西のオーケストラの演奏会では珍しいくらいの入りだった。


今日は客席の雰囲気がよかった。飴の包み、プログラム落とし…などなどの雑音があまりなくて、集中力が保たれた。気候が暖かくなったからだろうか、普段気になる咳も少なかった。


「残響2秒」というザ・シンフォニーホールの素晴らしい音響を堪能できた。


ラフマニノフのピアノ協奏曲は第2番が有名だが、第3番もそれに負けず劣らずのロマンチックで陰影に富んだ、スケールの大きな曲だ。


マイセンベルクのピアノは素晴らしかった。力強いピアノだったし、独奏部分は叙情的だった。

ソリストにオーケストラも調和していた。バランスがよかった。

第2楽章から第3楽章の始まりにかけての盛り上がりには鳥肌が立った。

長い曲だが飽きさせなかった。


ショスタコーヴィチは大フィルの合奏能力が如何なく発揮された。

ヴィオラがよかった。生で聴くと細かい部分にも集中できる。こんなにヴィオラが活躍する曲だと思わなかった。

コンマスの長原幸太さんのソロはやっぱり素晴らしかった。もともとレベルの高い弦楽器だけでなく、金管木管もがんばっていた。トランペット、チューバ、よかった。フルートもよかった。ティンパニは相変わらず力強かった。

第1楽章。終わりのない悲劇を予感させる始まり。大フィルの合奏は圧倒的な音量だった。

第2楽章。コミカルさを感じるものの、スケールの大きな音楽だった。

第3楽章の繊細な表現。こういう繊細な表現は大植監督ならではだ。

第4楽章。ゆったりとしたテンポだった。フィナーレは今シーズンの始まりを祝福するような勝利の曲だった。


大植さんはブランクを感じさせないエネルギッシュなパフォーマンスで、繊細かつロマンチックな音楽を聴かせてくれた。


音楽監督が帰ってきたオーケストラというのは、あるべきものがそこにあって、安定感があると思った。


来週は、大阪国際フェスティバルの大フィル公演で、ブルックナーの大曲・交響曲第8番が演奏される。


団員にとってはハードなスケジュールが続くが、がんばってほしい。

指揮:大植英次
演奏:大阪フィルハーモニー交響楽団
曲目:
ブルックナー交響曲第8番ハ短調(ハース版)

4/26(木)19:00
S\8,000 A\6,000 B\売切れ C売切れ D売切れ BOX\10,000


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