ドホナーニ×北ドイツ放送交響楽団×諏訪内晶子
最近は頻繁に行っているクラシック音楽のコンサートだが、これでも選んで行っているつもり(!?)だ。
今日はかなり前から楽しみにしていた公演で、クリストフ・フォン・ドホナーニ率いる北ドイツ放送響に、ソリストとして諏訪内晶子が登場。
(ザ・シンフォニーホールのHPより)
2007年5月13日(日)14:00
指揮:クリストフ・フォン・ドホナーニ
ヴァイオリン:諏訪内晶子
管弦楽:ハンブルク北ドイツ放送交響楽団
曲目:
▽ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲
▽メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調
▽チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
〜アンコール〜
ドヴォルザーク:スラブ舞曲集より第2曲ホ短調
人気オーケストラに実力派有名指揮者、人気ヴァイオリニストに有名曲というだけあって、今日は1階通路に補助席が出るほどの状態でほぼ満員。当日券はなかったか、あっても少なかっただろう。
オーケストラは最初から最後まで、第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが左右に分かれる対向配置。私はステージ左側の2階席だったので、この配置の妙を十分に味わうことが出来なかったのは残念なところだ。ウェーバー「魔弾の射手」序曲。もっと重々しいサウンドを予想していたら意外に軽い。重厚で無骨なサウンドを想像していたがそれよりもずっとスマートだった。ホルンが序盤危なかった。木管はよかった。弦も良かった。アンサンブルがしっかり揃っている点や、落ち着いた音色はさすがと思った。
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は久しぶりに聴くが、何度聴いても名曲だと思う。メンデルスゾーンの育ちのよさから来る(?)品の良い陰影を帯びている。諏訪内さんのヴァイオリンは非常によく鳴っていた。響きのよさ、音色の美しさが印象的だった。そして過度に情緒的にならなかった。ドロドロにならずスタイリッシュとさえいえるものだった。ドホナーニはコンチェルトではオーケストラの音量を巧みに制御して、ソリストをひきたてていた。
チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」。実は私はこの曲がそれほど好きではない。良い曲だと思うが、5番のほうが好きだ。でも今日の演奏は良かった。抑制が効いていて、正確で、いわゆる見通しの良いスマートな音楽ということになるだろう。第3楽章も騒がしくならない。洗練されていた。悲劇的な第4楽章は素晴らしかった。「ストップ&ゴー」がビシッと決まる。アンサンブルが乱れない。慎ましく豊かな含みのある音色も良い。私の席からはヴィオラとチェロの音色が目立って綺麗だった。
高価なチケットだったが、十分おつりが出るくらいの演奏会だった。
◇ ◇ ◇
ところで、今日は北ドイツのオーケストラの来日公演だったが、南ドイツの雄、ミュンヘン・フィルの来日公演が今年の11月にあるらしい。指揮はクリスティアン・ティーレマンだ。今から大変楽しみな公演だがチケット料金もまた大変なことになっている…。
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
[指揮]クリスティアン・ティーレマン
公演日:2007年11月3日(土)4日(日) 開演:4:00PM 開場:3:20PM
会場: サントリーホール 大ホール席種・料金:S席・25000 A席・22000 B席・17000 C席・13000 D席・10000
2007/5/19(土)発売−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
公演日:2007年11月7日(水) 開演:7:00PM 開場:6:00PM
会場:ザ・シンフォニーホール
席種・料金:S・25000 A・21000 B・17000 C・130002007/6/2(土)発売
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公演日:2007年11月9日(金) 開演:7:00PM
会場: アクロス福岡 福岡シンフォニーホール
席種・料金:GS席・18000 S席・15000 A席・12000 B席・9000 C席・6000
2007/7/24(火)発売
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