USHINABE SQUARE

クラシック名盤・名曲と消費 生活 趣味

関西フィル・第193回定期


今日は関西フィル定期演奏会に行ってきた。


関西フィルの演奏会は、2005年の12月に藤岡幸夫さん指揮の「第九」以来だから、実に久しぶりだ。


http://www.kansaiphil.jp/photo/20070525i.jpg

関西フィルハーモニー管弦楽団・第193回定期演奏会

2007年5月25日(金)19:00 ザ・シンフォニーホール

指揮:尾高忠明
ヴァイオリン:川久保賜紀
曲目:
ブラームス交響曲第2番 ニ長調 作品73
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
▽パヌフニク:祭典交響曲


指揮者の尾高さんは関西フィル初登場とのこと。開演前、18:40からのプレトークで、関西フィルは素晴らしいオーケストラだ、と。また、大阪の印象は「大都市なのに情がある」というようなことを言っていた。


◇  ◇  ◇


ブラームスの2番が最初とは、珍しいプログラム。プログラムを見る前は、この曲が最後だと思っていた。今日は舞台正面の真ん中よりやや後ろ、比較的よい席で聴いた。ホルンが序盤は不安定だった。オーボエがとても素晴らしかった。その他の金管木管、弦はよかった。第4楽章でティンパニの音量が大きく全体のバランスを崩しているように感じた。フィナーレはもっと弦が目立たないと、と思った。悪くはなかったが、上手いオーケストラなのでもっとできる、と思った。


メンデルスゾーンソリスト川久保賜紀さんはチャイコフスキー国際コンクールで1位なしの2位入賞経験をもつ著名ヴァイオリニスト。情熱的な演奏だった。カデンツァもよかった。ソリストの熱演に会場は静まり返った。今日は雨で傘を持っている人が多く、様々な雑音が心配されたが、この曲の時は杞憂だった。緊張感があってよかった。登場するだけで会場の空気を変えてしまうような、雰囲気を持った音楽家だと思った。全体的に速めのテンポで、ソリストが良かっただけに、素晴らしいといえる演奏だった。


パヌフニクの祭典交響曲ソリスト目当てで来た人が多かったのか(自分のことを棚に上げて言う)、この曲を聴かずに席を立った人が多かった。この曲は、関西初演で、いわゆる現代音楽で、私は初めて聴く曲だったが、想像以上に楽しめた。というより、本日一番良かった。4人のトランペット奏者が舞台の四隅で、オーケストラを囲むように位置する。これはインパクトが強かった。曲は2つの部分からなり、第1部は「3つのビジョン」、冒頭、トランペットが飛ばし、非常に繊細な弦が引き継ぎ、最後は楽器が徐々に加わっていき華麗に終わる。第2部は「ヒム=賛歌」と名付けられていて、確かに賛歌と言われれば賛歌で、荘厳で色彩豊かな音楽で、最後は大音響で圧倒的なフィナーレだった。関西フィルでなく大阪フィルではないかと勘違いしそうな「爆演」だった。これは事前に曲を知っていればもっと楽しめただろうと、やや後悔する。


今日はスカッとする演奏会だった。


(↓ブログランキング。今日のブログ、面白かったらにポチッと投票お願いします。)
にほんブログ村 クラシックブログへにほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
人気blogランキングへ