マレイ・ペライアのピアノで聴くクラヴィーア(鍵盤楽器)協奏曲
バッハのクラヴィーア(鍵盤楽器)協奏曲なら、私は断然、ピアノ版のほうを好む。
時々、チェンバロの方を聴きたくなるときもあるのだが、日常的に聴くのはピアノの方だ。
- アーティスト: ペライア(マレイ),バッハ,アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
- 発売日: 2001/05/23
- メディア: CD
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- アーティスト: ペライア(マレイ),バッハ,アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
- 発売日: 2002/02/20
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1番は特に有名な曲で、全体を支配する禁欲的な匂いと悲劇的な面持ちは、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番のようでもある。
だが、とくに私が好むのは2、4番だ。イライラした時でも、これらの曲を聴いていると、濁った気持ちが澄んできて、不思議と落ち着いた気持ちになれる。
このCDで弾き振りをしているペライアの叙情的な音楽性によるところも大きいのだろう。
ひとにやさしく、
涙がこぼれてきそうな演奏だ。
どうしてこんなに温かみのある音色が出せるのだろう。
ペライアは指の故障により数年間にも及ぶ休養を余儀なくされたが、全くピアノを弾けない期間、バッハを研究したそうだ。病のピアニストの傍らにはバッハがいたのか。
病気を克服した復帰後は音楽家として一段とスケールを増していた。とくにバッハのCDはどれも凄い。
ペライアはピアノを通してやさしく語りかける。
決して雄弁ではない訥々とした語り口だが、包容力を感じる、きわめて豊かな音楽だ。
尊い精神。慈しみに満ちた演奏。
一日の終わりにこのCDを聴くと、その日がとても充実したものだったと思えるようだ。
↓ちなみにチェンバロ版は、コープマンの演奏を愛聴している。↓
- アーティスト: コープマン(トン),バッハ,アムステルダム・バロック管弦楽団
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2001/05/23
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