うなぎの川上商店
うなぎの話の前に…。
カテゴリーに「B級グルメ」というのを作ったのを良い機会に、過去のブログのカテゴリーを見直した。
「グルメ」だけでは網羅しきれないように感じていたからだ。
しかしB級グルメって一体なんだろう?
私なりの厳密な定義によると…
「B級グルメ」とは、格調が高くなくて、安く(ここがポイント)、おいしいもの。
「グルメ」は、伝統があって、高価なもの(ここがポイント)。場合によっては、おいしいかどうかは問題ではない。
だから「はれまのチリメン山椒」は「B級グルメ」ではなく「グルメ」となる。
うどんは「B級グルメ」だが、うどんすきは「グルメ」だ。
トンカツとビーフカツは?
ステーキは?焼き肉は?
カレーは?ビーフシチューは?
基本的に上の全部はB級グルメだと思うが、このあたりの区別はあいまいなので、店構えなども含めて、突き詰めてやらずに、その場のフィーリング次第となる。
◇ ◇ ◇
うなぎも実は「B級グルメ」じゃないかと思うのだが、高価なので「グルメ」にする。
私はうなぎが結構好きで、このブログでも過去に2回、書いたことがある(→【三島のうなぎ】→【北新地・ひし好】)
◇ ◇ ◇
先日の土用の丑の日にうなぎを食べ損なったので、うなぎを食べに行った。
私は月曜日から水曜日まで休みをとっている。平日の休みは珍しいので、日ごろ行けない店に行った。
大阪ミナミの大国町、木津卸売市場内にあるお店で、関西風のうなぎではよく知られたお店だ。
営業時間は、朝5:00から昼の13:00までと、市場の営業時間に合わせている。普段ならまず行けない。
うなぎの調理法は関東と関西では異なり、いったん蒸してから焼く関東の江戸前のうなぎに対して、関西では蒸すという工程を省いて直焼きにする。
しかもうなぎの開き方も反対で、関東の背開きに対して、関西では腹から割く。
さらに鰻丼、鰻重のことを「まむし」と言う。
武家社会だった関東では、「ハラキリが切腹を連想させる」ので、腹から割くのは縁起が悪く、商業の町・大阪では、「腹を割って話をする」ところから、腹から割くという説があるが、本当かどうか怪しい…。
そんな関西風の地焼きうなぎを出す川上商店。
市場の西側の入り口から入ってすぐに左に曲がり20メートルほど歩くと目当ての川上商店がある。
私は迷わず特上と肝吸いを注文した。特上で1,500円と、うなぎにしては安い。
(↑川上商店の特上まむし。写真は「まっぷるnet」より転載)
感想は、「信じられない旨さ」。
大阪でも蒸さずに焼くお店は減っている。確かに蒸すと余分な脂が落ちて食べやすいのだが、その分、うなぎ本来の旨みも若干落ちてしまうのだろうか。
やわらかすぎず、適度に歯ごたえがあって、食感は初めてのものに近い。このあたりが直焼きの効果だろう。
肉厚のうなぎはとても滋味豊かで、旨かった。
そして炭火の香ばしい匂い。焦げ目もまたおいしいのだ。
やや甘めのたれが、炭火で焼かれたうなぎの身によく馴染んでいる。
私のストライクゾーンにぴったりと合う味だった。
あまりに美味しくて山椒をかけるのを忘れていたのを帰路に思い出した。山椒をかけて食べるために、平日に休みを取ってでも、もういちど足を運ばねば、と思った。
川上商店
【料金】 特上まむし 1500円 きも吸い 300円
【カード】 利用不可
【定休日】 第2・4水曜、祝日 (市場の休みに準じる)
【時間】 5:00〜13:00
【交通】 地下鉄大国町駅から徒歩5分
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