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大フィル・ベートーベン・チクルス(2)


旅行記はちょっとお休みして、クラシックの話題。今日はおよそ一ヶ月ぶりのコンサートだった。


大植英次さん指揮による大フィルのベートーベン・チクルス(全曲演奏会)も2回目(→第1回のブログはこちら)。今日のプログラムは、4番、5番「運命」、6番「田園」だ。


http://www.osaka-phil.com/dbimages/20070605.jpg

2007年8月31日(金)18:00開場 19:00開演
大阪フィルハーモニー交響楽団 創立60周年記念公演
ベートーヴェン交響曲全曲演奏会II

ザ・シンフォニーホール

指 揮:大植 英次
曲 目:
ベートーヴェン交響曲第4番変ロ長調
ベートーヴェン交響曲第5番ハ短調「運命」
ベートーヴェン交響曲第6番へ長調「田園」


オーケストラの配置は、バイオリンが左右に分かれ、舞台奥に8人のコントラバス奏者が横一列に並ぶ特殊な対向配置。

舞台上に団員が総勢70〜80人ほど並ぶ大編成だった。


大植さんは今日は指揮棒を持たない指揮で、いつもの通り、全曲、暗譜で通した。


4番はよく整理された演奏だった。大編成のオーケストラながら、鈍重さはなく切れのある演奏だった。


5番「運命」は、冒頭、早いテンポ。絶望的な困難が畳み掛けるように襲いかかるようだった。第2楽章からテンポは通常に戻る。最後は、全身、音楽に支配され、ベートーベンとともに苦難を乗り越えたような感動があった。

第3楽章は、今日のオーケストラ配置の妙というか聴きどころで、舞台奥のコントラバスのアジリティー(機動力)がいきていた。


しかし今日はなんと言っても6番「田園」が素晴らしかった。


木管の丁寧で素朴な演奏。弦楽器の音色の艶やかさ。小鳥のさえずりや木々のざわめきが聴こえるような、ロマンチックで、安らかな演奏。6番は5番「運命」のような大きなドラマ(苦難−闘争−勝利)がないので、つまらない演奏だと眠くなるが、睡魔は一度も襲ってこなかった。会場の雰囲気も良く観客も集中して聞き惚れていたと思う。


奥行きも広がりもある、スケールの大きな演奏だった。


ベートーヴェンチクルスも半分が終わった。残すところあと2回。


■7・8番

III◇11月29日(木) 19:00 ザ・シンフォニーホール 8/23(木) 一回券発売
ベートーヴェン交響曲第7番イ長調
ベートーヴェン交響曲第8番へ長調
料金:S席 7,000円 A席 6,000円 B席 4,500円 C席 3,500円


■9番

IV◇12月29日(土) 19:00 フェスティバルホール 9/25(火) 一回券発売
  12月30日(日) 19:00 フェスティバルホール 9/25(火) 一回券発売
独唱:スザンネ・ベルンハート(S)、スザンネ・シェファー(A)、
   シュテファン・ヴィンケ(T)、クリストフ・シュテフィンガー(B)
合唱:大阪フィルハーモニー合唱団
ベートーヴェン交響曲第9番ニ短調「合唱付き」
料金:S席 7,000円 A席 6,000円 B席 4,500円 C席 3,500円


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