フランクフルト、シュテーデル美術館
フランクフルトの1日が旅行の最終日だった。
日本に帰る便が21時発だったので、1日たっぷり時間があった。
レーマー広場で時間をつぶす。市街中心部・ハウプトヴァッヘやゲーテ通りのブランドショップ(BREE、マンダリナダック、アイグナーなど)をウインドーショッピング、そぞろ歩き、買い物。
私は過去に行ってたので今回は行かなかったが観光名所としてゲーテ博物館もある。ゲーテはフランクフルト出身。
1日観光するにはフランクフルトはちょうど良い大きさの町で、少しばかりの観光に、土産物を買ったり、ゆったりビールを飲みながらカフェで時間を消費したり…。
忘れ物なく旅行を終えて日常に戻るための助走のように、終わりの近い旅行について感傷的になりながら、大事に大事に過ごした一日となった。
■レーマー広場
フランクフルトの広場はミュンヘンの広場と違って人が少なかった。やはり観光地でなくて商業都市だと思った。オープンカフェもとても控えめ。
■ゲーテ通りには高級ブランドショップが立ち並ぶ
■マイン川沿いの並木道
午後は不安定な天候となったが朝は晴れていた。フランクフルト中央駅近くのホテルから歩いてシュテーデル美術館に向かった。市内を南北に分けるマイン川を渡って川沿いの並木道を歩く。風に泳ぐ深緑が美しかった。
■シュテーデル美術館(→美術館のホームページはこちら)
そしてシュテーデル美術館。ここを訪れるのは2度目だ。素晴らしいコレクションを誇る、ヨーロッパでも有数の美術館だ。
◆ボッティチェッリ『女性の肖像』
見た瞬間、その横顔に目を奪われた。500年もの時を隔てて対面するわけだが、古さを感じさせない。同じ時代を生きているような錯覚におちいる。生命力。
◆レンブラント『目をえぐられるサムソン』
以前に訪れたときには他の美術館に貸し出し中だった(この絵を楽しみにしていたにもかかわらず…)。遂に面会叶う。旧約聖書の場面を描いた大作。レンブラントらしい光と影のデリケートな表現。ダイナミズムの描写。ドラマはいままさにピークだ。
◆フェルメール『地理学者』
シュテーデル美術館には世界中に30数点しか現存しないフェルメールの絵が1枚ある。『地理学者』はフェルメールの絵のうち、『画家のアトリエ(絵画芸術)』、『窓辺で手紙を読む女』と並んで私が好きな絵。
デューラー、クラーナハ、フランツ・ハルス、ルイスダール、ルーベンス、カナレット、プッサン、ベックリン、ドービニー、カミーユ・コロー、クールベ、リーバーマン、モネ、ドガ、マネ、ルノワール、ゴッホ、ギュスターヴ・モロー、クノップフ、セガンティーニ、ホドラー、アンリ・ルソー、ピエール・ボナール、マティス、ピカソ、レジェ、キルヒナー、クレー、マックス・エルンスト、ジャコメッティ、フランシス・ベーコン、リヒター…。
西洋美術の歴史を物語る14世紀から近代・現代に至る膨大なコレクション。さらに現代部門は別館にあり、こちらも膨大で、すべてを観賞しきれなかった。
そんなわけで、シュテーデル美術館の観賞をメインとして旅行最後の日は無事終了し、帰国の途に就いたのだった。
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