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モーツァルトの交響曲第29番イ長調


最近私が好んで聴いているのがモーツァルト交響曲第29番イ長調だ。


29番は、モーツァルト交響曲の中では、第36番「リンツ」(→「リンツ」に関する過去のブログはこちら)と並んで好きな曲のうちの一つ。

この曲は1774年の作品なので、1756年生まれのモーツァルトが18歳の時の作品だ。


18歳でこんな交響曲の傑作を書いてしまう才能はちょっと計り知れないが、その前年には「小ト短調」として愛されている25番も書いているというから、いっそう驚く(→「小ト短調」に関する過去のブログはこちら)。


それはともかく、オペラの重唱のように華やかで、貴族的で流麗なメロディを持つこの曲は、少年期のモーツァルトの代表的な交響曲と言える。


第1楽章のアレグロモデラート。音階を駆け上がっていくヴァイオリンの愛らしさは比類がない。

第2楽章。穏やか。優しげでリラックスできるメロディ。次第に瞼が重くなっていく。

第3楽章はメヌエット。階段の踊り場のように一息つく。

第4楽章は、明るい旋律なのにどこか切ない。モーツァルトらしさ満点だ。ピアノ協奏曲第22番が好きな人にはたまらない旋律だろう。


◇  ◇  ◇


ブリテン×イギリス室内管弦楽団

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指揮者のベンジャミン・ブリテンは作曲家として高名で、『戦争レクイエム』、『青少年のための管弦楽入門』 などの作品で知られている。このCDは、オーケストラの素性がよく、アンサンブルの正確さから、洗練された美しさを持っている。手綱をしっかり握られた上での速めのテンポが気持ちよい。併録の25番とシューベルトの「未完成」交響曲もまた見事な演奏だ。


■ケルテス×ウィーン・フィル

モーツァルト:交響曲第25番/第29番/第35番「ハフナー」

モーツァルト:交響曲第25番/第29番/第35番「ハフナー」

ブリテン盤と比べるとゆったりとしたテンポで「昔の名演」という感じがしないでもない。録音された年代は同時期なのだが…。しかしこのCDはウィーン・フィルの音色が聴きどころだ。霞を食べて生きているような、浮世離れした優雅な音色。豊かな響き。忙しい現代にはこのような演奏が望まれているのかもしれない。


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