USHINABE SQUARE

クラシック名盤・名曲と消費 生活 趣味

アルプス交響曲×プレヴィン/×ティーレマン


ゴージャス。豪華絢爛な音のドラマといって良い。


アルプス交響曲は、ドイツアルプスへのリヒャルト・シュトラウス自身の登山体験がもとになってできた曲だ。


オーケストラの表現力をこれでもかというくらい駆使してアルプス登山のさまざまな局面を表現した曲で、その迫力や美しさが聴きどころだ。


轟音。爆音。美音。私は山といっても六甲山くらいしか思い浮かばないのだが、そんな私にもリヒャルト・シュトラウスの感性を通してドイツアルプスの美しい光景や厳しい自然が見えてくる。


この曲は夜明けから日没まで、山に登る前から下りた後までを描写する次のような音楽から成っている。1曲1曲は短いが連続して演奏され、全体で45〜50分ほどの演奏時間となる。

リヒャルト・シュトラウスアルプス交響曲


1.夜 2.日の出 3.登山 4.森に入る 5.小川に沿って進む
6.滝 7.幻影 8.お花畑 9.山の牧歌 10.林で道に迷う
11.氷河へ 12.危険な瞬間 13.頂上にて 14.景観 15.霧が沸いてくる
16.太陽が翳りはじめる 17.悲歌 18.嵐の前の静けさ 19.雷雨と嵐、下山
20.日没 21.エピローグ 22.夜
(曲名はティーレマンウィーン・フィルのCDを参考にした)


「頂上にて」の雄大な音楽、「景観」の神々しさにはいつも感動する。心が満たされていくようだ。

「雷雨と嵐、下山」のティンパニとオルガンによる雷鳴と稲妻の表現。暴風。恐ろしい。「夜」の不気味なくらいの静けさ。


美しい旋律や激しい音の洪水に圧倒され、決して短くはない曲なのだがあっという間に終わるように感じる。つまらない映画は短くても長く感じるが、面白い映画は長さを感じさせない。アルプス交響曲はもちろん後者だ。


◇  ◇  ◇


■プレヴィン×ウィーン・フィル

R.シュトラウス:アルプス交響曲

R.シュトラウス:アルプス交響曲

(↑Amazonでお買い物が出来ます。)


スタンダードな演奏の名盤。パートバランスも最良。いろいろな角度から見ても精度の高い、粗のない演奏。美しいウィーン・フィルの演奏の美しさを堪能できる。しかし決して美しいだけの演奏ではなくアルプスの自然の厳しさも明確に表現されている。このCDだけあれば他はとりあえず要らないほどのクオリティの演奏だと思う。


ティーレマン×ウィーン・フィル

シュトラウス:アルプス交響曲、「ばらの騎士」組曲

シュトラウス:アルプス交響曲、「ばらの騎士」組曲

(↑Amazonでお買い物が出来ます。)


ティーレマンウィーン・フィルの演奏会に初登場した際のライブ録音。当然オーケストラを隅々まで掌握するような感じではないが、丁寧、ゆったり、豪快にドライブしている。重く、濃い演奏。全然ビビッていないどころか、自分の持ち味をしっかり発揮している。ライブであることが関係しているのか、オペラ的な起伏がある演奏だ。音楽そのものを聴きたいときにはプレヴィン盤、演奏会の雰囲気も感じたいときにはティーレマン盤というチョイスをしたい。


(↓面白かったらブログランキングに応援のクリックよろしくお願いします。)
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 クラシックブログへにほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へにほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ
人気blogランキングへ