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ジャン=マルク・ルイサダのピアノ・リサイタル


ピアニストのジャン=マルク・ルイサダのリサイタルに、フェスティバルホールに行ってきた。


http://www.festivalhall.jp/img/shousai/junru.jpg
(↑画像はフェスティバルホールのサイトより。)


会場でプログラム変更の案内があったが、演奏中にさらに変更され、ショパンスケルツォ第4番の代わりにベートーヴェンの「悲愴」が演奏された。ルイサダの「悲愴」といえば、今年発売されたCDでの演奏が抜群に良かったし、私はスケルツォの4番よりも「悲愴」の方が好きなので、こういう変更だったら嬉しい。

10月28日(日)17:00 フェスティバルホール
プログラム:
ショパン夜想曲第20・2・1・16番
      ポロネーズ第7番「幻想」
ベートーヴェンピアノソナタ第8番ハ短調「悲愴」op.13
〜休憩〜
ブラームス/3つの間奏曲 op.117
       6つのピアノ小品 op.118
       4つのピアノ小品 op.119
<アンコール>
ショパン/4つのマズルカ op.24(ト短調/ハ長調/変イ長調/変ロ短調


序盤は、快調に、軽快に飛ばす。


振れ幅の激しい大胆なテンポ設定と、リリカルで繊細な音色。月並みな表現だが、ショパンの化身のようだ。夜想曲の第2番などは美しい音色に酔いしれた。


ベートーヴェンの「悲愴」はCDそのままの熱演(→CDのレビューについての過去の記事はこちら)。とても力強かった。第2楽章はとんでもなく美しかった。


ルイサダ・プレイズ・ベートーヴェン

ルイサダ・プレイズ・ベートーヴェン


休憩を挟んで後半はブラームスの深遠な世界。一聴すると地味な楽曲が磨き上げられ、実に丁寧に慈しみを持って演奏された。


とくに後半では、緊張感と強い集中力が感じられた。私はブラームスピアノ曲は普段ほとんど聴かないが、不器用な美しさと渋みがたっぷりで素晴らしかった。あと10年くらい年をとればもっと共感できるかもしれない。


17時開演で、会場を後にしたのは19時50分だった。今日はピアニストにとってハードなプログラムだったと思う。アンコールも含め、たっぷりの演奏を堪能した。


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