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山陰4泊5日・ショスタコーヴィチ出張


今週は山陰地方(鳥取・島根)に4泊5日の出張に来ている。


今日は米子に泊まっているが雨が降ったり止んだりと天気が悪く、さらに気温も10度を下回るとあって、気持ちまでどんよりとしてきそうだ。


ショスタコーヴィチ交響曲第15番をBGMにかけていたら、音楽のあまりの渋さが、はっきりしない気候にぴったりでビックリした(15番は、暗いショスタコーヴィチ作品の中でもとりわけ難解で、他の作曲家の様々な作品のパロディが登場する、一筋縄ではいかない作品)。



この曲はショスタコーヴィチの最後の交響曲で、ロッシーニの「ウィリアム・テル」序曲や、ワーグナーの「ニーベルングの指輪」、「トリスタンとイゾルデ」からのよく知られた旋律が顔を出すが、原曲は分解され、ショスタコーヴィチ流に歪(いびつ)に再構築されている。


親しみやすい部分と、最後まで解釈を許さない部分が同居する、ミステリアスで沈痛な曲だ。ザンデルリンクの作り出す音楽はテンポもゆったりとしていて、この晦渋の極みのような曲の細部まで緻密に聴かせてくれる。一言で言うと「大人の音楽」で、例えるなら「カニ味噌」。


それはさておき、今回は割にタイトなスケジュールなのでどこまで自由な時間が取れるかわからないが、せいぜい食事くらいは名物を楽しみたいものだ。


冬の味覚といえばカニで、全国一のズワイガニの漁獲量を誇る鳥取県境港市にも立ち寄る予定だが、一人でカニを食べるのもあまりに虚しいので(一人だとカニの足を折る能率も上がりそうだ)、どうしようか…。


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