USHINABE SQUARE

クラシック名盤・名曲と消費 生活 趣味

松江の和菓子・彩雲堂の「若草」、「春秋」


先々週、松江に行ったときに、和菓子を買ってきた。


和菓子については以前にも書いたことがあるが、最近けっこう関心を持っている(→「津山市・鶴聲庵の和菓子」)。


松江では18〜19世紀の茶人藩主、松平治郷(不昧)公の時代、茶の湯の文化が大きな発展を遂げた。その時代からの伝統の和菓子・不昧公好みの銘菓が現代まで様々な形で残る。和菓子の銘菓・名店も多い。


その中の一つ。彩雲堂の「若草」は駅の売店でも売っているくらい特にポピュラーで、私も知っていた(→彩雲堂のホームページはこちら)。


彩雲堂の本店の近くに宿泊したこともあって、我が家へのお土産にした。


■「若草」と「春秋」



奥が銘菓「若草」、手前の2つが「春秋」。


「若草」は、求肥を薄緑色の寒梅粉で包んだもの。「春秋」は、それぞれ小豆と、柚子を寒天で固めたもの。表面が飴状に固まっている。


「若草」。緑色が名前にぴったり。本来なら春の終わり、新緑の季節に食べたい。いや待てよ。今の季節であれば雪の下の新芽に例えられるかもしれない。ふきのとうとか。緑の粉がボロボロ落ちるかと思ったら、案外落ちない。しっかり固まっている。最初の歯ごたえはサクッ、中身は弾力がある。しっとりとした餅みたい。そして上品な甘さ。意外に甘くない。


「春秋」は一見すると磨りガラス。掌にのるように、小さく季節を切り取って閉じ込めたようだ。噛んだ時は氷砂糖のような感覚で中はゼリーの食感。柚子が香る。小豆は甘さ控えめ。季節の移り変わり、繊細な変化を楽しむように大事にいただいた。


■生菓子



日保ちのしない生菓子は、駅の売店やデパートでは売っていないだろう。本店ならでは。奥の紫の菓子などは芸術品だ。食べるのがもったいないほどだが、帰ってきて、美味しいうちに早々にいただいた。


…と喜んでいたら、この彩雲堂は、近所の大阪・大丸百貨店にも出店しているらしい。チーン。合掌。でも、「されど本店」。少し残念だが、「本店からの土産は格別」と自分を納得させる。


(↓面白かったらブログランキングに応援のクリックよろしくお願いします。)
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 クラシックブログへにほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へにほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ
人気blogランキングへ