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クララ・シューマンのピアノ・コンチェルト


ロベルト・シューマンの妻・クララが、ピアノ協奏曲イ短調というコンチェルトを書いている。


楽家としての英才教育を受けたクララは、いろいろと制約の多い時代にクラシック音楽界に生きて、作曲家兼ピアニストとして才能を発揮した。


幼い頃からの俊英ぶり、シューマンとの恋愛、結婚時のゴタゴタ、夫の死後のブラームスとの親密な関係など、生涯にわたって様々なエピソードも残されており、音楽史の重要人物と言える。


私は音楽に物語を求める傾向があるので、偉大な作曲家シューマンの妻・クララは気になる存在の一人だ。


Piano Concertos

Piano Concertos


カップリングは夫、ロベルト・シューマンのピアノ協奏曲。この曲はベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」と並ぶほどの傑作なので、それと比べると歯が立たないが、クララ・シューマンのピアノ協奏曲も、随所に光る部分のある佳作だ。


メロディの印象とオーケストラの使い方など、聴いたときの感覚はショパンのピアノ協奏曲第1番に近い。


第1楽章のオーケストレーションなどに未熟な部分は残るが、ピアノパートはどこをとってもナイーブで美しい。触ると壊れてしまいそうなほどに儚い。


第3楽章はとくによく出来ていて、驚くほど古典的で、均整がとれている。課題を上手にこなす優秀な児童のようだ。


クララが13歳の時の作品。まさに才女。


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