USHINABE SQUARE

クラシック名盤・名曲と消費 生活 趣味

ウェルザー=メスト×クリーヴランド管による第九「合唱」


ベートーヴェン交響曲第9番「合唱」(第九)。


年の瀬も迫ってくると第九の演奏会の季節だが、今年は行く予定がない。

大植英次さんと大フィルによるベートーヴェン・チクルスの最終回が第九だったので「今年はこれだけでいいや」と思っていたら、都合が悪くなってその演奏会にも行けなくなった。


佐渡裕氏の振る大阪センチュリー響による「感動の第九」など、他にも第九の演奏会はあったので、予定に入れておけば良かったと思ったら既に売り切れ。第九の演奏会の生の感動は他ではなかなか得られないので残念だ。しかし後の祭り。


そんなわけで第九をCDで鑑賞する日々となっている。


ベートーヴェン:交響曲第9番

ベートーヴェン:交響曲第9番


こちらは、ウェルザー=メストクリーヴランド管弦楽団による第九のライブ盤。


最近の録音では珍しい、重厚路線の第九で、「重低音」といえるほどの低弦の迫力が聴きどころだ。


例えば第2楽章はお腹にズンズン来る感じだし、第4楽章の冒頭なども迫力が凄い。印象としては、「ブーン、ブーン」と音を立てるジャズのベースのようなズッシリとした重みがある。


打楽器はこもったような音質で、音量も大きめ。キレはよくないがテンポはしっかり揃えてきている。


演奏のテンポはかなり速いのだが、こってりとした音質のため、さほど速いという印象は受けない。逆に遅かったら動きが鈍く感じてしまうだろう。


個々の楽器の表現の繊細さよりは、全体の表現の力強さや正確さが武器で、軽すぎたり鈍すぎたりすることがなく、私にはしっくりくる。


フィナーレの勢いは本物。独唱は立派。合唱も素直。


ケレンミの少ない第九。しかし、いかにも第九らしい第九を聴いた。


(↓面白かったらブログランキングに応援のクリックよろしくお願いします。)
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 クラシックブログへにほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へにほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ