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ミヒャエル・ギーレン&南西ドイツ放送響による1番


名曲・ブラームス交響曲第1番。


ミヒャエル・ギーレン&南西ドイツ放送響による録音を聴いている。


Gielen Conducts Brahms Symphony 1

Gielen Conducts Brahms Symphony 1


この曲の録音の中では、ギュンター・ヴァントの旧盤(ライブ盤でなくスタジオ録音の方)がいまもって私の中ではベストの名盤だが、このギーレン盤はそれと同じ匂いを感じさせる演奏だ。


↓↓ヴァント旧盤↓↓

ブラームス:交響曲全集

ブラームス:交響曲全集


第1楽章の展開部の繰り返しあり。楽譜に忠実な部分が見て取れる。


全体的にスマート。汗をかくような熱演とは無縁。押し付けがましさは皆無だ。テンポはやや早めで変化も少ない。


ハーモニーはあっさりめ。溶け合うのではなくそれぞれが主張しながら併行して鳴っているような感じ。主旋律の裏で音楽を支える地味な音の動きがよくわかる。説得力がある。


テンポも一定。ここぞという部分、例えば第4楽章のフィナーレでも力こぶは見えない。


こういう音楽作りを、「緻密で見通しが良い」というのだろう。


同じ系統の演奏とは言ってもオーケストラの厚みとか音色の重量感ではヴァント旧盤に劣る。しかし、より明晰な響きを求める向きにはギーレン盤の方がフィットすると思う。


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