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ロンドン旅行(5)〜シャーロック・ホームズ博物館


ロンドンでは、大英博物館にヴィクトリア&アルバート美術館、ナショナル・ギャラリー、テート・ブリテン、テート・モダン、自然史博物館など、世界でも有数のレベルのミュージアムが入場無料だ。


そんな中、シャーロック・ホームズ博物館の入館料は6ポンド。6ポンド。


6ポンド…。日本円で1,500円くらい。規模は小さく、展示内容からすると非常に高い。しかも、狭いため混んでいる。朝早い時間に行かないと入場待ちの行列に加わることになる(私も初日はすごい行列を見て断念した)。


言うまでもなく、名探偵シャーロック・ホームズコナン・ドイルの作品に登場する架空の人物だし、この博物館が位置する番地も、作中でホームズとワトスンが共同生活をしていたアパートがあった番地・221Bですらない。1990年オープンと、意外にも新しい。…と、ある種の胡散臭さがないわけではないが、日本人、外国人とを問わずかなりの人気スポットで、ホームズ人気の健在さに改めて気付かされる。パンフレットも、英語以外に、日本語、フランス語、スペイン語、ロシア語、中国語が用意されている。


架空のものとはいえ、ファンには堪えられないはずだ。ホームズの机。食卓。暖炉。ホームズが寝たベッド。ルーペ。パイプ。愛用のヴァイオリン。帽子。技師の親指。ホームズ宛の手紙。全部が架空のものだが原作が丁寧に再現されていて、愛好家ならニヤリとするだろう。ここはホームズ・ファンにとっては聖地とさえ言えるのかもしれない。


私がシャーロック・ホームズ博物館を訪れるのは今回で3度目だ。特に愛好家と言うわけではないし、新鮮味も薄くなっているのだが、ホームズ・シリーズを人並みに読んだことと、ショップが充実していることもあって、気が付けば何度も訪れることになってしまった。


ショップ。1階にはミュージアム本体と同じくらいのスペースがある、みやげ物屋が併設されていて入場無料(トイレもあるので便利)。シャーロック・ホームズTシャツ。ホームズ・タオル。ホームズ・マグカップ。原作本。テレビシリーズのDVD。などなどグッズもさまざま。いわゆるベタなおみやげばかりだ。さらにロンドンに行ったと一目でわかるキーホルダーや(「ロンドン」と書いてある)、地下鉄の路線図がプリントされたハンカチ。ホームズ以外のグッズの品揃えも充実していて、個人的には、ロンドンみやげを買うならここはなかなかベターな選択だと思う。


◇  ◇  ◇


■地下鉄ベイカーストリート駅・構内

地下鉄の駅のホームの外壁。ホームズの横顔のシルエット。近づくと、小さなドットの一つ一つがホームズの横顔のシルエットで、これが集まって大きなシルエットを構成していることがわかる。こんなものが大小いくつもある。まさに駅を挙げてホームズを売り出している感じだ。


■地下鉄ベイカーストリート駅周辺

地下鉄駅から地上に出て徒歩5分くらい。


シャーロック・ホームズ博物館

朝から行列が多少できている。館内は狭いため、列がもっと長くなるとなかなか入場できない。前日はそれで断念した。


入り口に昔のスコットランドヤードのコスチュームをまとったおじさんが立っていて(写真では左の方に見える)、記念写真にも応じてくれる。チケットをこのおじさんに見せると入場できる。


■博物館内部

ホームズの部屋、ワトスンの部屋、ハドスン夫人の部屋、屋根裏部屋などに分かれている。原作を知っていれば知っているほど楽しめる。ファンなら興奮しっ放しだろう。ファンでなくても、アンティークな感じが、ヴィクトリア時代のロンドンの下宿に招かれたようなくつろいだ感覚になる。ここはとても小さなテーマパークだ。大きいミュージアムばかり行って疲れたときの気分転換などに良いかもしれない。


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