ミヒャエル・ギーレンのブラームス2
ミヒャエル・ギーレンが振るブラームス。
ヘンスラー・レーベルから発売されているブラームスの交響曲集の中から、今日は2番を聴いている。
Gielen Conducts Brahms Symphony 2
- アーティスト: Johannes Brahms,Michael Gielen
- 出版社/メーカー: Hanssler Classics
- 発売日: 2006/05/09
- メディア: CD
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好きな順に挙げると、2>1>3>4の順番だが、4番だけは自分が未熟なためか、いまひとつ苦手だ。
3番もそれほど好きなわけではなく、実際の好みをより現実に近い形で示すと、
2>>>>1>>>>>>>>3>>>>>>>・・・>>4という感じで、私は3番や4番の枯れた境地を味わうまでには至っていない。
一般的にはどうなのだろうか。やはり1番が圧倒的に人気があるのだろうか。
それはさておき、ブラームスの2番目の交響曲は、最初の交響曲に20年もの歳月を費やしたブラームスの肩の荷が下りたかように、短期間に書かれている。「ブラームスの『田園』」と評されるほど、明るく朗らかで、爽やかで、美しく、落ち着いていて、リラックスした雰囲気を持った名曲だ。
ミヒャエル・ギーレンのブラームスの2番は、彼のブラームスの交響曲集の中では最も充実した演奏だと思う。4曲の中で録音が最も新しいことも関係していると思うが(2005年。1番が1995年、3番が1993年、4番が1989年。こうして見ると1995年の1番以来10年ぶりの録音ということになる)、ブラームス演奏の集大成のような印象がある。
スケールは大きくはないが、響きは明晰このうえなく、リズムも精密で、曲の構造がよくわかる。「解剖学的にも貴重な(!?)」演奏だと思う。
シャープな演奏だが、ギスギスしているというほどではなく、テンポ、和音、音色、旋律のバランスがしっかり取れている。洗練されていて大変美しい。
ゆったりとして、優雅で古風なブラームスの2番も良いが、音の輪郭が鮮やかで、透明感のある、ギーレンの現代的な音楽作りもとても良いと思う。
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