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ヒラリー・ハーンのシェーンベルク&シベリウス


3月末から4月の最初にかけてバタバタと慌しかった。ブログも1週間、更新できなかった。


時間がないわけではなかったが、気持ちの余裕がないのか、満開の桜を落ち着いて見るゆとりもなかった。今日明日ぐらいは天気もよさそうなので花見に出掛けようか。来週も忙しそうなので、心と体の充電に。


◇  ◇  ◇


今週、マイ・ヘビーチューンとなっているが、ヒラリー・ハーンのアルバムだ。


ヒラリー・ハーンと言えば、先月の来日公演での熱演が記憶に新しい(そのときのブログはこちら→【ヒラリー・ハーン×ノセダ×BBCフィル】)。


シベリウス&シェーンベルク:ヴァイオリン協奏曲

シベリウス&シェーンベルク:ヴァイオリン協奏曲


このCDは、シェーンベルクシベリウスカップリングで、ユニバーサルクラシックス内の公式ページでは、「20世紀の協奏曲アルバム」という売り出しとなっていた。こんなにも雰囲気の違う2曲が同じ20世紀音楽だということに改めて驚く。なかなか憎い、センスのあるプログラムだと思う。


ヒラリー・ハーンのヴァイオリンは、素直で伸びやかだ。作為を感じさせない。雑念がない。邪念がない。きっと性格も正直で素直に違いない。聴くといつもそう思うのだ。


シェーンベルクのヴァイオリン協奏曲は、十二音技法を駆使して書かれた難解な楽曲。

ヴァイオリン・ソロは超絶難度を誇る。ヒラリー・ハーンの近現代のヴァイオリン協奏曲の演奏は、ショスタコーヴィチも良かったし、ストラヴィンスキーも良かったし、コンサートで聴いたプロコフィエフも良かったので、大体よいだろうと予想がついていたが、こちらも素晴らしい演奏だった。難解さをそれほど感じさせることなく、理詰めできちんと解釈し、自分の言葉で完全に表現できている。この曲にフィットしている。


シベリウス。こちらも大変よい。来日公演の感動がよみがえる。

ヴァイオリンのあまりの巧さに、驚きで「あんぐり」と口が開いたままになるような状態だ。

エサ=ペッカ・サロネンの振るオーケストラも負けずに良い。この曲は北欧独特の凍てつく気候の厳しさをもつ曲だが、この演奏では厳しさだけが突出することなくスケールの大きさと内容の豊かさを感じさせる。スピード感もあってスリリングだ。私はもともとこの曲がとても好きなのだが、ますます好きになりそうな、素晴らしい演奏だった。


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