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「森伊蔵」と「百年の孤独」〜焼酎に夢中になる


近頃、焼酎に夢中になっている。


もともと焼酎や泡盛は嫌いではなく、むしろ日常的に親しんでいるアルコール飲料のうちの一つだが、下記の2冊が焼酎嗜好に拍車をかけた。


本格焼酎を愉しむ (光文社新書)

本格焼酎を愉しむ (光文社新書)


それぞれ、利酒師と、著名ソムリエによる焼酎ガイドブックで、主要銘柄のテイスティングと、さまざまなエピソードが書かれている。未知の味を試したくてたまらなくなる。


開高健が絶賛したという、「天の川」。


海音寺潮五郎が愛したという、「伊佐錦」。


私が焼酎の素晴らしい点の一つだと思うのだが、「晴耕雨読」とか、「天使の誘惑」、「一粒の麦」、「赤とんぼの詩」、「武者返し」、「野うさぎの走り」とか、ネーミングが何とも美しいと思う。このように、詩情を感じさせるネーミングは好きな点の一つだ。「佐藤」とか「村尾」のように蔵元の名前がブランド名となっているのもまた味がある。


森伊蔵


プレミアム焼酎として名高い「森伊蔵」を近所の酒屋で見かけて、即、購入した。定価というわけには行かないが、ネット等での高価で異常な販売価格からすると破格ともいえる価格で購入したのだ。

口に含んだ瞬間、違いがわかる。大げさでなく、芳醇な香りが口の中で爆発し、上質な余韻が鼻から抜けていく。とても上品で、後味もさっぱりしている。柔らかく、深みがある。芋芋しいのだが、とても洗練されていて、芋が苦手な人にも奨めたいほどだ。


百年の孤独


周知の通り、ガルシア・マルケスの『百年の孤独』から名を借りた麦焼酎


ボトルには、夭折のジャズ・サックス、クラリネット奏者、エリック・ドルフィーの名言が書かれている。


"When you hear music, after it's over, it's gone in the air. You can never capture it again. "

「音楽を聴いて、その音楽が終った後、それは空気の中に消えてしまい、二度とつかまえることはできない」


百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)

百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)

ラスト・デイト

ラスト・デイト


文学好き、ジャズ好きを泣かせる銘酒だ。熟成酒だけあって、アルコールは40%と相当に高く、樽の色が移って琥珀色をしている。味は大変複雑で、様々な要素が交じり合った、何というか一言で表現できない、深遠な味。酒の肴は不要。酒自体を楽しみたい。強いて言えば、エリック・ドルフィーを聴きながら、『百年の孤独』を読みながら、グラスを傾けたい(が、酔ってどちらにも集中できない)。


泡盛・御酒(うさき)


「瑞泉」で有名な蔵元によるもの。戦前の黒麹を使ったとある。泡盛独特の香りが良い。泡盛にしてはたいへん上品な飲み口である。日常的に飲んで飽きない味だと思った。



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