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パーヴォ・ヤルヴィ×フランクフルト放送響×エレーヌ・グリモー

今年の大阪国際フェスティバルの公演のうちのひとつ、パーヴォ・ヤルヴィ指揮、フランクフルト放送響の演奏会に行ってきた。


ソリストには、ピアニストのエレーヌ・グリモーが登場した。


http://www.festivalhall.jp/img/50kokusai/franc.jpg
(↑画像はフェスティバルホールのHPより)

パーヴォ・ヤルヴィ指揮フランクフルト放送交響楽団
2008年5月30日(金)19:00 フェスティバルホール


[指揮]パーヴォ・ヤルヴィ
[ソリスト]エレーヌ・グリモー(ピアノ)※
[管弦楽]フランクフルト放送交響楽団
[プログラム]
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
ブラームス交響曲第2番※


チケット代をケチったため、席が2階最後列の右よりという今ひとつの席だったため、オーケストラやソリストの細かい動きはまったく見なかったが(遠くから、というよりはかなり上から見下ろす位置になる)、音響はすばらしかった。フェスティバルホールの2階席の音響を見直した。


ベートーヴェンの「皇帝」は、オーケストラ部分が面白かった。変幻自在で細やか。才気がみなぎる。注目の指揮者、パーヴォ・ヤルヴィのもとで上り調子のオーケストラの力を実感した。


エレーヌ・グリモーのピアノは音が大きかった。まず、音の大きさに驚いた。2階席の後ろまでビーンビーンと響いた。力強さ、スケールが大きさは、男性的といってよい。ルービンシュタインの「皇帝」の名盤を思い出した。第2楽章の丁寧さには、目を閉じて聴き浸った。虚勢のない、自然な音色はベートーヴェンには合っているように思った。エレーヌ・グリモーのピアノには、もっと重々しい響きのオーケストラの方が合うのではないかとも思ったが、今夜は今夜で相当よかった。生でこれだけ高い水準の「皇帝」はそうそう聴くことはできないと思った。


ブラームスの2番は、いっそう、指揮者の狙いが明確だった。速いテンポと、正確なアンサンブルでつき進む。乱れない。ベトつかない。迷わない。第2楽章の後半や第4楽章のフィナーレなどは典型的だ。グッとテンポを落として歌う音楽作りとは対極にある演奏だった。有無を言わさないような、ラストの迫力には息を呑んだし、手に汗を握った。最近、こういう演奏よりは、昔のCDのように、ゆるやかで泰然とした演奏の方が私は好きなのだが、これはこれで刺激的な演奏だと思った。


全体的に、オーケストラに機動力があって、音色に透明感があった。音の粒が同じ方向を向いて揃っていた。指揮者の棒の動きは明快でとても表現力に富んでいた。パーヴォ・ヤルヴィのもとで、オーケストラはとても演奏しやすいのではないかと思った。


ただ惜しむべきは席の悪さで、個々の楽器の動きがあまり見えなかった。レベルの高い演奏会だったので、なおさら、もう少し舞台がよく見える席にしておけばよかったとやや後悔している。


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