和歌山ラーメンの旅
今週、私は早々に盆休みに入っている。粗大ごみを出したり、車検や損保の見積もりをやったり、めがねを修理したり、日常的なことで案外時間がつぶれる。貴重な休みなのに、生産的なことを何もしないまま夕焼けを迎えたりすると悲しい。そして理由もなく焦る。
今日は、和歌山までドライブしてきた。
大阪からだと、場所にもよるが、和歌山は意外に近くて、私の家からだと高速道路に乗って1時間強で和歌山まで着く。
関西に住んでかなり経つが、和歌山に足を踏み入れるのは初めて。
目的は和歌山ラーメン。「どんなものだろう」と、ずっと気になっていたのだった。大阪でも和歌山ラーメンの看板を掲げる店を見かけるが、当然のことながら本場は初めて。
今回、店のチョイスには下記のサイトを参考にした。とても参考になった。
■○三(丸三)
開店時間と同時に店に着いたのだが、開店待ちの人が何人か。そして開店後もすぐに行列が出来た。他のお客さんを見ていると、「中華!」と注文している。へえ。そう言うのか。真似てみる。和歌山では「中華」で通じると納得。
さらに、テーブルの上には、ゆで卵、早すし(鯖のバッテラみたいなもの)、太巻きがある。これらを自由に取って、あとで申告する仕組みらしい。私は早すしをとった。これがおいしかった。
中華そば・600円。ゆで卵・50円。寿司類・100円。
スープはコッテリした、とんこつしょうゆ味。辛みが強いと感じた。塩辛いというのではなくて、香辛料系、う〜ん、胡椒の辛さかな。夏の暑さとスープの辛みが作用して、やみつきになりそうな感じで、飲めてしまう。やや柔らかめだが、麺も旨い。かなりの有名店だが、期待は裏切られなかった。
■山為食堂
店内に「材料は全て日本産です」との貼り紙があった。こういうところ、とても嬉しい。中華そば・800円は高価だが、安心感はお金では買えない。
スープは○三よりもさらに濃く、こってりしている(「天下一品」ほどではない)が、口に含んだ印象は優しく、柔らかい。まろやかなコクがある。これは美味しい。さらに特徴的なのは極太麺。この食感は初めて。きしめんのようでもある。今回の旅の最大の驚きだった。チャーシューは3枚。これもすごかった。豚の角煮をスライスしたような豪華さ。標準でこれなら、プラス100円のチャーシューメンはどうなってしまうのだろう。
○三(丸三)で食べてから2時間も経っていなかったのだが、「もう一店」と思って、山為食堂にも行った。きてみてよかった。
<まとめ>
和歌山ラーメンといっても様々らしいが、今日食べてみた印象からすると、徳島ラーメンとよく似た印象を受けた。(1)「並」の量が少ない。(2)コッテリで濃厚なとんこつしょうゆスープ。(3)ラーメン屋というより食堂風の、店の雰囲気。(4)あとは、ラーメンをご飯と一緒に食べる点も似ている。そういえば、和歌山と徳島は昔からフェリーで結ばれていた。
↓徳島ラーメンについての過去のブログはこちら↓
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和歌山ラーメンだけではもったいないので、いくつか立ち寄ってから帰った。
■雑賀崎
さいかざき、と読むらしい。万葉集にも歌われた和歌の浦から、海岸沿いを走って、漁村にたどり着く。階段状に家々が立ち並ぶ。行ったことはないが、イタリアのアマルフィ海岸みたいだ、と思った。
■和歌山城
天守閣は昭和の時代に復元されたコンクリート製のものだ。新しい天守閣に歴史的なありがたみはないのだが、私は高所恐怖症ぎみなのに高いところからの眺めが好きという、困った性質を持っているので、入場料350円を支払って、登ってみた。市内一望の良い眺めだった。
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