納涼・処暑の幻想〜なら燈花会
なら燈花会(ならとうかえ)に行ってきた。
「1,300年前に都として栄えた奈良。
広大な自然の中に古代日本のおもかげが今も残る。
そんな奈良にふさわしい、どこか懐かしさを感じ、心を癒してくれるろうそくのやさしい灯り。
『なら燈花会』はゆったりと時の流れる世界遺産の地、奈良に集う人々の祈りをろうそくの灯りで照らし出します。
1999年に誕生した『なら燈花会』。古都奈良にろうそくの灯りがとけ込み、人々の心にさまざまな感動を与えてきました。夏のたった10日間だけ、広大な奈良の緑と歴史の中にろうそくの花が咲きます。」(「NPO法人 なら燈花会の会」による公式サイトより引用)
燈花会は、この季節に、猿沢池、浮見堂、奈良国立博物館、東大寺、春日大社など、奈良公園近くの各所で行われている。
2008・なら燈花会
[開催期間]8月5日(火)〜8月14日(木)
[点灯時間]19:00〜21:45
[公式サイト]http://www.toukae.jp/index.html
今年で10回目を迎える、奈良を代表するイベントだが、私ははじめてだった。今回も燈花会の期間とは知らずに、国立博物館に仏像を観に行ったのだが、「せっかくだから見ていこう」と、点灯時間まで待つことにした。
完全に闇に包まれる前の青の時間から、ボランティアの手によって灯りが灯され始める。18時40分ごろから徐々に始まっていく。
白や赤の筒、あるいは竹の中にろうそくが入っていて、やさしい灯りがともる。
ろうそくの明りは力強いものではなく、とても頼りないのだが、まるで風鈴の音のように心の琴線に触れた。古都に揺れる灯り。西洋人が見たら、「オー!ワンダフル!」となるはずだ。
幻想的な灯りを見ていると、「そろそろ夏も終わりだなあ」と早々と納涼の気持ちになった。
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