穂高・安曇野の旅
ここ3年くらいのうち、家庭の都合で長野県の安曇野(正確には信濃大町)に縁ができていた。その経緯について詳しくは書かないが、長野県にも帰るところ(帰省?先/旅行?先)ができたという表現が最も近い。
いままで訪れることはなかったものの、先日の3連休に、旅行がてら、2泊3日で行ってきた。
私は長野県に足を踏み入れるのは初めて。私が描く長野県のイメージは「田中康夫が前知事」、「ぶどうがおいしい」、「長野オリンピック」、「イナゴや蜂の子を食べる」という、かなり偏ったものだった。
新大阪から新幹線に乗って、名古屋で特急しなの号に乗り換える。そして松本まで2時間強。道中、揺れる。松本から乗り継ぎで少々。関西からだと意外に不便。乗り継ぎ等を含めると、5時間弱かかった。
印象は、水、空気、食べ物がおいしい。風光明媚。夜空がきれい。
3連休で結構混んでいたのだが、日常的な雑多なことを忘れてスローライフに浸り、リラックスして帰ってきた。…が早2週間。その感動も薄れてきた。
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安曇野ちひろ美術館。安曇野を訪れる人のほとんどが訪れる美術館。作風同様、「やさしさ」をテーマに全体をまとめたような雰囲気を感じた。温かい気持ちになれるようだった。中でも、上記に転載した絵をとても気に入ったので、小さな額に入った絵葉書を土産に買ってきた。
安曇野らしいパン屋さん。夕方に行ったらほとんど売り切れていたので、仕方なく、残っていたものを数個買ってきた。しかしそれがおいしかった。香ばしく、小麦の味もとても濃厚だった。この店がどうなのかは知らないが、都会から田舎に人がやってきて、店を開いて頑張っているという例が最近の安曇野では多いらしい。そういう人は安曇野のネームバリューを知っている人だ。きっかけはそんな形でも、その結果、観光客が増えて、地元にお金が落ちるようになって、地方が盛り上がるのは良いことだ。
安曇野の気温は10月にしては寒いくらいで、紅葉の色づきも早いようだった。
仁科神明宮。国宝。
帰りの電車で食べた駅弁。塩尻の名産。岩魚(いわな)ずし。稀少。後味に山椒が効いている。イワナの味は基本的に淡白で、鯉などと比べるとずっと癖がない。正直言って、そんなに抜群においしいものではない。ただ、イワナなんてめったに食べることがないので、ありがたいものだという一面もある。740円と、駅弁にしては手ごろな価格もマル。
大町駅周辺のスナップ。信州名物の蕎麦の有名店と、ソースかつ丼で有名な店もある。