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中欧旅行(3)プラハ〜オロモウツ〜ブラチスラヴァ


プラハからオロモウツ


プラハではいい音楽も聴いたし、食べ物はまずまず、ビールもおいしかったなと回想しつつ、プラハを発つ日が来た。


 

 


上左はカツレツではなくてポテトパンケーキで、具として豚の一枚肉が入っている。厚めの衣にポテトの風味が残る。好ましい味だった。右は、ローストビーフのレモンクリームソース。甘酸っぱいソースに加えて、さらに生クリームが乗ったローストビーフ。甘いのか辛いのかどっちなんだというわけで、私の感覚からすると許せないのだが、プラハ名物。そして名物にうまいものなしを確信。いずれにしてもビールはおいしかった。


 


プラハは本当に美しく、落ち着いた街だったので、私はいっぺんに好きになってしまった。名残惜しかったのだが、旅程も限られているので、プラハ・ホレショヴィツェ駅から、朝二番目の列車に乗って東に向かったのだった。


 


オロモウツ


チェコは大きく分けると、西半分がボヘミア地方で、東半分がモラヴィア地方である。ボヘミア地方の町であるプラハに対し、オロモウツモラヴィア地方の町である。『地球の歩き方』によると、この町の文化財保有量はプラハに次いで、チェコ第二位だとか。


中でも聖三位一体柱は、ユネスコ世界遺産に登録されており、この町の最大の見どころ。旧市街の広場にあって、遠くからでも異様な存在感を放っている。というのは、場違いなほど大きいからで、この種の柱でこれほど大きいものを見たのは初めてだった。人の大きさと比較するとわかるように、まるで空に突き抜けるようだ。いったい何十メートルあるんだろう。


 


オロモウツは夏だと観光客であふれるのだろうが、冬の今は少なかった。雨はいつしか雪に変わる。雪の中、高テンションで歩き回り、写真を撮っているのは私ぐらいで、地元の人からはとても変わった人に見えたことだろう。


 


旧市街のとあるモラヴィア料理店で遅い昼食をとった。名物のウサギ料理。フランスなどではジビエ(狩猟)料理として食べるみたいたが、私は初めて。鶏肉と同じような食感だが、もう少し淡白で、コリコリとした歯ごたえがある。ソースはクリームをベースとしながらも、それほど濃厚でない、甘酸っぱいソースで上品な感じ。文句なくおいしい料理だった。

困ったことに、ここで食べて以降、ウサギを見ると「可愛い」ではなくて、「おいしそう」に思えるようになってしまった。ビールも飲んで、日本円で1,800円くらい。鶏肉よりは高級な印象。



食べなれた、日本の?味。だとすると悲しいが、そんなノスタルジーを感じてしまうのも事実。左にあるのはご当地メニュで、「モツァレラチーズフライ」。塩気が効いていて想像以上においしい。



朝起きてカーテンを開けると、真っ白になっていた。どうりで昨日寒かったわけだ。


ブラチスラヴァ


オロモウツの次はブラチスラヴァ。私は首都マニア的なところがあって、新しい国を訪れるならやはり首都に行きたかった。


オロモウツからブラチスラヴァまでは直行列車がない。いくつかある経路のうち、ブジェクラフ(Břeclav)で乗り換える列車を選択する。接続時間15分。オロモウツに着いた日に翌日の移動を控えて切符を購入する。しかしヨーロッパの電車はよく遅れるので、間に合うだろうか。


当日。心配は的中し、それぞれの停車駅への到着時間、ダイヤと比べみるみる遅れていく。女の車掌さんが、遅延の案内に来て、言葉の通じない私に対し、イタリア語ならわかるか?と聞いてきたのだが(英語は当然のように通じない)、私がさらにわからずに困っていると、横の若い人が英語で通訳してくれた。「トラブル、トラブル」。遅れるから接続に間に合わないとのこと。

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ブジェクラフ(Břeclav)からの接続列車は定刻に出発していた。駅で途方に暮れる人たち。駅の窓口で新しい列車を案内してもらったところ、新しく案内された列車はまた乗り換えで、乗り換え駅での接続時間はわずか1分。これ絶対に無理だよ。だが怖いもの見たさで乗った列車は、期待を裏切る軽快な走行を見せた。


 


まぎれもなく国際列車なのだが、東海道線とあまり変わらないような車両。名前も知らないような駅での1分間の接続に成功し、いつの間にか国境を越えて、ブラチスラヴァに到着した。


ブラチスラヴァ


ブラチスラヴァは一国の首都でありながら、びっくりするくらいこじんまりとした街だった。ひっそりとしていて、幾分さみしさも感じるくらい、落ちついた雰囲気のところだった。温かい季節なら、ここを拠点にして、スロヴァキアを周遊する旅に出るのも面白いと思った。





そろそろ日本の食事が恋しくなってきたのだが、なかなか良さそうな中華料理店を発見した。これで気を紛らせることにしよう。焼きそばを注文。「当たり」の中華料理店で助かった。



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