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アンジェラ・ゲオルギューのプッチーニ・アルバム


師走のこんな時期に書くのもとても間が悪いが、そういえば、今年はプッチーニ・イヤーだった。


生誕150年目に当たる今年・2008年は、プッチーニのメモリアル・イヤーで、世界・日本を問わずさまざまな場所でプッチーニのオペラが上演された。


プッチーニというと、ヴェルディと並ぶ、イタリアオペラを代表する作曲家だが、私もプッチーニ・オペラの全曲盤のCDをそれほど聴きこんだわけではないので、これまで黙殺されてしまっていた。今回ようやく、「プッチーニ」というカテゴリーをつくったほどである。


先日、プラハブダペストを旅行してみて、プッチーニ作品が満載のプログラムを目の当たりにし、オペラを日常的に鑑賞できる環境だと、「大オペラ作曲家のメモリアル・イヤーとはこんなにも楽しみで熱狂的なものだったのか」と実感したのだった。


オペラの全曲盤のCDは長いので、多くの場合は、ハイライト盤が助かる。このCDもそうで、ルーマニアが生んだ世界的なソプラノ歌手であるアンジェラ・ゲオルギュープッチーニ・アルバム『マイ・プッチーニ』だ。


マイ・プッチーニ(DVD付)

マイ・プッチーニ(DVD付)

アンジェラ・ゲオルギュー
『マイ・プッチーニ』曲目リスト


1. 歌劇『ラ・ボエーム』より「私の名はミミ (第1幕)」
2. 歌劇『ラ・ボエーム』より「おお、愛らしい乙女 (第1幕)」
3. 歌劇『ラ・ボエーム』より「あなたの愛が呼ぶ声を聞いて (第3幕)」
4. 歌劇『つばめ』より「ドレッタの素晴らしい夢 (第1幕)」
5. 歌劇『つばめ』より「おかね!おかね以外は何もないの (第1幕)」
6. 歌劇『つばめ』より「多分、つばめのように (第1幕)」
7. 歌劇『つばめ』より「あなたの心を動かした」
8. 歌劇『つばめ』より「よしてくれ!そんなことをいうのはよしてくれ (第3幕)」
9. 歌劇『修道女アンジェリカ』より「母もなく」
10. 歌劇『ジャンニ・スキッキ』より「私のお父さん」
11. 歌劇『マノン・レスコー』より「この柔らかなレースの中で (第2幕)」
12. 歌劇『マノン・レスコー』より「一人寂しく捨てられて (第4幕)」
13. 歌劇『トスカ』より「マリオ!マリオ!マリオ!~ここだよ(愛の二重唱) (第1幕)」
14. 歌劇『トスカ』より「歌に生き、愛に生き (第2幕)」
15. 歌劇『トスカ』より「さあ、時刻は迫ってます」
16. 歌劇『トスカ』より「待つということは、なんて長いことでしょう (第3幕)」


ラ・ボエーム』などは全曲盤でもそうだが、私生活上のパートナーでもあるテノール歌手ロベルト・アラーニャと共演している。『マノン・レスコー』は、全曲盤が手に入りにくいので、このCDで、「この柔らかなレースの中で (第2幕)」や、「一人寂しく捨てられて (第4幕)」のような名アリアを聴くことができるのはとてもありがたい。


『トスカ』などは役にピッタリで、現役ソプラノ歌手中で最高のトスカ歌いの一人であることを確認させられる。ライナーノーツをみると、アンジェラ・ゲオルギューにとって、トスカはごく最近になって初めて演じた役だということだが、まったく信じられないほどの絶唱を聴かせてくれている。


また、このCDはDVD付きで、DVDにはCDに未収録の『蝶々夫人』、『トゥーランドット』からの歌曲も収録されている。


時間がある時には、対訳付きテキストを読みながら全曲盤のCDを通して聴いて、幕間にはシャンパンやワインなどを飲んで!?休憩して、素晴らしいアリアには拍手などをしてみたいものだが、なかなか忙しくて実行できないので、こういうコンセプトCDは大変たすかる。


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