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大阪フィル・第426回定期演奏会(2日目)


昨夜は大フィルの定期演奏会に行ってきた。今シーズンの最後の定期演奏会だ。

大阪フィルハーモニー交響楽団
第426回定期演奏会


2009年3月12日(木)、13日(金)
18:00開場 19:00開演

ザ・シンフォニーホール


指揮:パスカル・ロフェ
合唱:大阪フィルハーモニー合唱団
曲目:
ドビュッシー/交響組曲「春」
▽デュサパン/「エクステンソ」
ラヴェルバレエ音楽「ダフニスとクロエ」


http://www.osaka-phil.com/dbimages/20090312.jpg
(↑画像は大フィルのHPより)


思い返すと、今シーズン、客演した外国人指揮者は「当たり」が多かった。シーズン前、定期演奏会のプログラムが発表された時には「誰?」という感じだったが、演奏が終わってみれば、実は相当なレベルの指揮者で、自分の中での逸材を発見したような印象だった。昨夜も「当たり」だった。今シーズンは、大植さんの時の演奏の評価が極端な賛否両論だったのと比べると、安定した音楽作りで評価を受けた演奏会が多かったように思う。


昨晩の演奏会。ドイツものやロシアものにフィットする大フィルの音色がいつもと違って、フランスのオーケストラの音色のようだというとやや褒めすぎになるかもしれないが、さすがに指揮者の明快かつ意欲的なタクトから精緻でカラフルな音が生みだされ、フランス音楽のおもしろさを堪能させてくれた。


多彩な音はドビュッシーから全開だった。ヴィオラのソロが抜群に良くて、瑞々しい名演だった。とても幸せな気分だった。


デュサパンは本物の現代音楽なのでコメントしづらいが、かなりレベルの高い演奏だったと思う。日本初演ということもあって、この演奏をベストに挙げる人がいるかもしれない。


ラヴェルは、第一組曲ではこちらの気持ちが乗りきれれなかったが、第二組曲では素晴らしい演奏だった。フィナーレの盛り上がりは相当なものだった。それも、力任せにせずに、オケをしっかりと統率した上での燃焼だった。合唱はオケのレベルに比べるといま一つ負けていて、最初はオケと合っていなくて心配したが、最後は見事に期待にこたえてくれた。


前回の演奏会は都合が悪く泣く泣く断念したのだが、久々に聴いた大フィルの音は、こんなに弦楽器の音色が豊かだったっけ?と思うほど豊饒で、素晴らしいものだった。木管はとても頑張っていた。金管陣もよく集中していた。


大フィルのフランス音楽というのも良かったな〜と思いながら、来期のプログラムにあるサン・サーンスを早くも期待するのだった。


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