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久々のブログは『ミシュラン京都・大阪』


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ミシュランガイド京都・大阪 2010 日本語版 (MICHELIN GUIDE KYOTO OSAKA 2010 Japanese)

ミシュランガイド京都・大阪 2010 日本語版 (MICHELIN GUIDE KYOTO OSAKA 2010 Japanese)


ミシュランガイド京都・大阪2010』が発売された。


最注目の三ツ星は京都から「菊乃井本店」、「京都吉兆嵐山本店」、「千花」、「つる家」、「瓢亭」、「未在」の6店。大阪では「HAJIME(ハジメ)」の1店のみ。


京都では、二ツ星が「たん熊本家」、「祇園丸山」など13店、一ツ星が「粟田山荘」、「ぎをん梅の井」など66店で、計85店が紹介されているが、パッと見ただけでも和食に偏った選定であることがわかる。


なんでこんなに京料理や割烹の店ばかりに偏っているの?というのが強い印象。というよりも、フレンチは「ヴィ・ザ・ヴィ」(一ツ星)1店のみ、イタリアンはゼロ、中華もゼロ。数えてみたら、計85店中4店だけが「非和食」で、実に95パーセントが「和食」という、何とも思い切った(偏った?)選定だった。


確かに、京料理が和食の中で特別な位置を占めるといっても、素人の私から見ても首をかしげるバランスだと思う。京都には京野菜を活用したり、懐石の要素を盛り込んだフレンチの名店なども少なくないが、そのようなジャンルが選定の段階で除外されているか、まるっきり無視されているかのような扱い。京都には京料理の店や割烹しかないのか、めまいに似た感覚を覚える。


とはいえ、これまで人気で予約すら取れないと言われていたフランス料理やイタリア料理の人気店が、この扱いの小ささをきっかけに予約を取りやすくなったら嬉しい。


ちなみに京都発祥の「餃子の王将」やこってりラーメンの「天下一品」は当然のごとく選ばれなかった。


大阪の二ツ星は「本湖月」、「ル・ポン・ド・シエル」など12店、一ツ星は「花外楼」、「ラ・ベ」など52店で、計65店。数では「天下の台所」、「食いだおれの町」の面目を保ったが、三ツ星がたった一店だけというのがショッキングな結果だった。フレンチの有名店が軒並外れていて、がっくり肩を落とした在阪グルメも多いのではないだろうか。


でもきっと大阪のグルメの真髄は、B級グルメにあるので、関西在住のグルメファンにはそんなに落ち込まないでもらいたい。それはもう例えられないくらいに美味しい、関西風の直焼きのうなぎの名店が大阪にはあるが、そこは立地が市場の中にあったりするので、ミシュランで紹介するには相当の勇気がいるだろう。うどん、たこ焼きやお好み焼きもミシュランにはそぐわない。


ちなみに大阪でファンの多い「インディアンカレー」や、阪神百貨店地下の「いか焼き」も選に漏れた。


と余談はさておき、順当な選定というか、面白くない選定というか、隙だらけの選定というか、率直に言って「期待はずれ」の観のある今回の『ミシュラン京都・大阪2010』だった。


もっと幅広くのジャンルを網羅して、京都では一見さんお断りの店にも挑んで、ぜひ完成版の京都・大阪版を2011年度版では作り上げて欲しいところだ。などなど文句を言いつつも、掲載されている写真が綺麗で、本としてはよく出来ているのでついつい眺めてしまうのだが。


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