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BOSE around-ear headphones


最近、BOSEのヘッドフォンを愛用している。


Bose around-ear headphones オーディオヘッドホン

Bose around-ear headphones オーディオヘッドホン


妻より。「誕生日プレゼント何がいい?」。


じっくりと時間をかけて音楽を聴く余裕も時間もないので、せめて、音楽鑑賞に割ける少ない時間くらいは、(限られた条件の中だとはいえ)良い環境で聴きたいというのが、このヘッドフォンをプレゼントに選んだきっかけだった。価格は2万円で、自分で買うとなると躊躇する金額だ。オーディオはこだわりだすと車や家が買えるくらい、湯水のごとくお金がかかる趣味で、そんな中ではかわいいレベルの話かもしれないが、私にとって、2万円のヘッドフォンは高価な部類に入る。


ブランド品などはそうだが、使い勝手とは別に、高価な品ほど、満足度が高いという面がある。このヘッドフォンはそんな匂いがプンプンする。私などブランドに弱い人間なので、ビクターやパイオニアよりはBOSEにありがたみを感じる。サンヨーよりはパナソニックだし、せんとくん!?よりはひこにゃん!?が好きだ。


さて肝心の音についてはどうなのだろう。2万円という価格。BOSEというブランド。人気商品。期待。しかし、期待の新人が期待外れに終わるように、「実像」はまさしく「錯覚」で、価格相応の音とは言えない。10点満点で言うと6〜7点のレベルだ。特徴は、いかにも大味。解像感も足りない。クラシック音楽にははっきりいって不向きだ。逆に、低音は強めなので、ビシッとベースが締まる。だからジャズには合う。ロックにも合う。J−POPは微妙。コンサートで聴くような繊細な感じではなくて、ジャズバーなどの生演奏に近い感じ。全体的に「悪くはない」が、「大変良い」わけでもない。


ただ、着け心地は最高レベルで、ヘッドフォンの存在を忘れるほどだと表現しても大袈裟でなく、長時間のリスニングが可能だ。また遮音性に優れているので、ノイズキャンセリング機能はないが、多少雑音があるところでも十分に音楽に浸ることができる。


と、ここまで書いてきて、結局どうなのかということになると、私は満足してこのヘッドフォンを使っている。こういった品には、生活のランクを一段上げるような「錯覚」がある。これを買えば、あれを使えば、人生が変わるかもしれない。家電の世界の話ではなくて、ブランド品の世界の話になる。無理して輸入車を買ったり、不相応に高価な時計を身につけたい気持ちに近いものがある。


こういう商品についてコストパフォーマンスをいうのは野暮で、良い品を使っているという「錯覚」に浸れる人にならお薦めできるヘッドフォンだ。逆にそこに価値を感じない人には全くお薦めできないヘッドフォンである。


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