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RICOH GR DIGITAL IIIを買った


リコーのデジカメ、GR DIGITAL IIIを買った。我が家には本気で中古デジカメショップができるくらい、デジカメが溢れているが、懲りずにまた買った。そして桜を撮ってきた。桜の名所でも何でもないところだったので、今年の花見は、「桜を見に行った」というより、「行ったら桜があった」という花見になった。


 


RICOH デジタルカメラ GR DIGITAL III GRDIGITAL3

RICOH デジタルカメラ GR DIGITAL III GRDIGITAL3


GR DIGITALシリーズは、モデルチェンジのサイクルの短いコンパクトデジカメの中では異例のロングセールを誇るモデルで、これまで約2年に1回モデルチェンジが行われており、現行機種は3代目に当たる。


私は前身のフィルムカメラ、GR-1vを愛用していた。素晴らしいレンズを搭載した、実によく写るカメラで、当時メインで使っていたニコンの一眼レフとレンズ(F100とNikkor AF24-85ミリF2.8-4)よりもずっとよい描写を見せた。メインを差し置いて、何度も海外旅行に持って行った。マスターカードのCMじゃないが、このカメラを携えて行った旅行の思い出はプライスレスだ。

・過去の記事より→
【新しいデジカメ「GR-DIGITAL」は再び旅の夢を見せてくれるか】

GR DIGITALで撮った旅の記録→
【ロンドン旅行(3)〜どんなものを食べてきたか(byリコーデジカメ・GR DIGITAL)】

GR DIGITALで撮った旅の記録→
【ソウルの街歩き〜ソウル旅行(1)】


だから、初代GR DIGITALが出たときには、「待ってました!」と買ったのだが、正直、写りは「微妙」だった。繊細すぎるホワイトバランス、アンダー気味の露出、暗部のつぶれ、感度を少し上げるとすぐに出るノイズ(ザラザラになる)。オートフォーカスの圧倒的な遅さ(大層にジージー音が鳴って、しかもよく迷う)。起動の遅さ。欠点をあげるときりがない。


しかしそれを補って余りある魅力のあるモデルであったことも事実だ。何よりすぐれていたのは、歪曲の少ないレンズだった(建物を撮るときは感動した。背筋が伸びるくらい、直線はどこまで行ってもまっすぐだった)。また、フィルムカメラの名機を思い出させる、GRならではの美しいスタイルもよかった。私は、二代目のGR DIGITAL IIが出たときに購入を見送っていたので、IIIは発売当初から気になっていて、今回、ついに購入したのだった。


さて、では新たに購入したGR DIGITAL IIIはどうだったのか。


■レンズは噂に違わず素晴らしい

レンズはより明るくなり、F1.9の大口径レンズになった。どのくらい明るいかというと、個人差もあると思うが、ISO100くらいの感度で、がんばれば15分の1秒でもぶれずに撮れるくらいだと感じた。逆光にも強くなった。その分大型化し完全にボディの中に収まらなくなったが、性能を考えると、ここは理解したい。実際、手ぶれ補正機能も入っていないのに、これほどぶれないのは感動的だ。歪曲はほとんどなくて、キレのある描写が楽しめる。


■高感度にはそれほど強くない

初代と比べると格段に高感度に強くなったとはいえ、ISO200くらいでノイズが出る。しかし、それ以上上げても、それほどノイズが増えないのはうれしい。ある程度高い感度以上では踏ん張りがきくようになった。


■フルプレススナップ機能

この機能は、シャッターを全押しすると、あらかじめ定められた焦点距離でシャッターを切るという機能で、ありそうでなかった画期的な機能だ。GR DIGITALは本来がスナップカメラなので、画期的な機能の搭載といえる。この機能はオフにもできるが、オンに設定するとすべての撮影モードに優先する。歩きながらのスナップ撮影派には重宝するだろう。


■レスポンスが増した。液晶が見やすくなった。

起動が早くなった。オートフォーカスも格段に速くなった。しかし顔認識などの機能は搭載していない。オートは外れる。だから、端っこに顔があるときなどは、フォーカスロックを多用することになるが、カメラ経験者なら問題ないだろう。また、液晶が大変見やすくなった。初代のGR DIGITALは、暗いうえにチラチラして屋外ではまったくお手上げで、そんなこともあって、光学ファインダーが必須だったのだが、IIIでは格段に進歩した。くっきりはっきりの上質な液晶になった。


■スタイル/アクセサリー

イカの何10分の1の価格で、所有する喜びが感じられるのはGRならでは。光学ビューファインダーやケース、レンズフードなどの純正アクセサリーに加えて、様々なメーカーからアクセサリーが発売されているて、自分なりにカスタマイズする楽しみがある。私は革ジャケット(ULYSSESユリシーズ→HPはこちら)と、布ケース(SUONOスオーノ→HPはこちら)を買って、「美しい!」と、一人喜んでいる。


 



ともかく、このカメラとの付き合いは始まったばかりだ。これから、どんな風景、色、思い出を記録してくれるのだろうか。


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