堺・深清鮓(ふかせずし)の穴子にぎり・再訪
近所に行く用事があったので、深清鮓(ふかせずし)で、名物の穴子にぎりを買ってきた。近い所に住んでいながら今回でまだ2回目だ(→前回はこちら)。
穴子といえば深清鮓、深清鮓といえば穴子と言われるくらい有名で、創業50年以上を数える、堺のテイクアウト寿司の老舗だ。
平日の午前11時前という微妙な時間帯なのに、店内にはすでに先客が一人。近所の人だろうか。
暖簾をくぐってすぐ右手に厨房があり、3人の職人さんが忙しそうに仕込みをしている。接客も丁寧かつテキパキしていて好感が持てる。
注文を受けてから握り、秘伝のたれ(古そうな壺に入っている)を塗る。穴子はにぎり以外にも押しずしがある。他に普通のにぎり盛り合わせや太巻きなどもある。
穴子ずしは、945円の「普通」(6貫)と2,100円の「上」(7貫)がある。前回訪れた時には「普通」を注文して、次回は「上」と思ったのだが、2,100円はなかなか決心がいる。今回も「普通」にした。
帰って食べてみると、「これが深清鮓の穴子の味だ」と思いだした。口に入れた瞬間にふわっと溶ける。ご飯とまじりあう。たれは上品な甘みがある上方の味。
一体、どうやったらこんな味が出せるんだろうかと考えたら、きっと他に誰も考え付かないから、50年以上も評判を保ち続けているんだろうと思った。
これで「普通」とは、「上」はどんなにすごいのだろうと思った。食べた後に見える世界は違ったものになるかもしれない。次回こそ「上」を買って帰ろうと誓うのだった。
≪深清鮓 データ≫
[住所] 大阪府堺市堺区出島町1-1-22
[公共交通] 南海電気鉄道湊駅→徒歩5分
[営業時間] 9時30分〜18時(売切れ次第閉店)
[定休日] 火曜(祝日の場合は営業)