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夜の神戸散策〜南京町・四川料理・長江


昨日、仕事帰りに神戸に寄ってきた。ちょうど妻と子供が実家に泊まりに行っていて、家に帰っても暇なので、久しぶりに神戸まで足を伸ばそうと、急に思い立ったのだ。仕事で疲れているのに、遊びとなると我ながら元気だなあと感心する。


私は海の近くで育った(というと聞こえが良いが、要するに漁村だ)ので、海の見える風景や、カモメが鳴いている情景や、砂浜に落ちている貝殻や、港町のイメージに親近感を覚える。神戸は、昔わりと近くに住んでいて、以前の仕事で縁のあった土地なので、いまだにシンパシーを感じる好きな町である。


三宮について、車を停めて、ぶらぶらと歩いていたらここは日本なのだろうかという錯覚に陥った。神戸は昔ながらの洋館も多く、まるでヨーロッパの町を歩いているような気分になる。高級ブランド店も多くて、歩いている人もなんだかお洒落に見える。このところ忙しくて、服装に気を使わなくなっているのだが、これではいけないと思った。いくら暑いからと言って、Tシャツに半ズボンばかりでは、夏休みの小学生じゃないんだし、いい大人としてどうかと思ってしまった。


 

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神戸大丸でネクタイを買った時、腹が鳴った。身体のサインが夕食の時間であることを知らせてくれた。せっかく神戸に来たのだから、洋食でも食べようかと思って、駐車場から車を出して、以前に行ったことのある店の方まで走らせた。


 


「欧風料理もん」か「洋食いくた」に行こうと思ったのだが、近くに駐車場がなく断念(あきらめ早っ!)。う〜ん、どうしよう。神戸にまで来ているのに、「血迷って『すき家』」なんてのは避けたい。


そうだ、南京町に行って中華料理を食べよう。


 


そこで入った店が四川料理の店・「長江」という店だった。南京町には数多くの中華料理店があるが、四川料理の店はここしかないらしい。坦々麺が名物だが、私は坦々麺があまり得意ではないので、選ぶ対象の範囲にない。第一、辛いものもそんなに得意ではない。それならどうして四川料理の店なんて選んだかと思うのだが、このときは、「長江」という店名に引き寄せられるように、とても気になって、この店にしようと決めたのだった。



「坦々麺」は得意でないので、「四川風牛肉煮込みそば」を頼んだ。840円。南京町にしてはリーズナブルな価格設定だ。親しみやすい見た目と違って、スパイスの独特の香りがする。日本人が経営する中華料理店とはあきらかに違った香りだ。味も薬味というか香辛料というか、一味プラスアルファという感じで、上海で食べたものと似ていた。この味は、日本人にとっての親しみやすさととっつきの悪さのバランスが絶妙で(日本人向きの中華料理の味のスタンダードを仮に「餃子の王将」や「バーミヤン」だとすると、それよりかなり中国寄りではあるが、あるていど日本人の味覚を考えた味だった)、じゅうぶんに堪能した。南京町はハズレの店も多いのだが、ここは当たりだった。



ついでに水餃子も注文した。スープもタレも薄味で好みだ。


そんなこんなで、あっという間に時間は過ぎ、帰る時間となった。短時間ではあるが充実した、夜の神戸散策だった。


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*1:写真はすべてGR DIGITAL IIIによる